2014 5.26 mon. - 5.28 wed.
HARVEY MASON "CHAMELEON" featuring CHRIS TURNER, JOHN BEASLEY, PHILIP WOO, KAMASI WASHINGTON & JIMMY HASLIP
artist HARVEY MASON , KAMASI WASHINGTON
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
フォープレイの人気ドラマー、ハーヴィー・メイソンが自身のプロジェクトで来日しています。最新ソロ・アルバム『カメレオン』からの曲を中心に、フォープレイではなかなか聴くことのできない超絶ロング・ドラム・ソロ、ファンキーそのもののナンバーもたっぷり楽しめるステージです。
メンバーにはジャコ・パストリアスとの共演でも知られるジョン・ビーズリー、ロイ・エアーズ・ユビキティに参加していたフィリップ・ウー、元イエロージャケッツのジミー・ハスリップといった職人肌がずらりと揃っています。ヴォーカルは滑らかなハイ・テナーの持ち主であるクリス・ターナー。そしてサックスは、注目のカマシ・ワシントンです(ぼくが初めて彼を日本に紹介したのは4~5年前のことだと思いますが、発音を確認の上、ずっとこのカナ表記で通しています)。今回はあくまでもメイソンがリーダーなので、それほど長いソロ・スペースは与えられてはいなかったものの、燃え上がるようなブロウの片鱗をうかがうことはできました。個人的にカマシはジョン・イラバゴンと共に、今後が最も楽しみなサックス奏者のひとりです。
「Black Frost」、「Tokyo Station」などニュー・アルバムからの曲が次々と続きます。メイソンのドラムは'70年代、ハービー・ハンコックの『ヘッド・ハンターズ』やクインシー・ジョーンズ『メロウ・マッドネス』に加わっていた頃とはチューニングが異なるようですが、たたみかけるようなプレイはさすが名手中の名手です。音程の違う3つのスネア・ドラムを操り、スティック/ブラッシュ/ブラスティック/マレット/指を巧みに使い分けながら、緩急自在のドラムさばきを聴かせるメイソンのプレイは、すべてのドラム・ファン、ドラム経験者に涙モノの感銘を与えてくれることでしょう。
お待ちかねの「Chameleon」はプログラム後半で演奏されました。もちろんメイソンは、初演が収められている『ヘッド・ハンターズ』でドラムを叩いていました。しかし新アレンジでは、あの印象的なイントロ・パートを使わずに、全く新しい装いでこの古典をよみがえらせています。あの名曲が、どう料理されるのか? ぜひライヴでご体験いただければと思います。
(原田 2014 5.27)
2014 5.26 MON.
1st | |
---|---|
1. | BLACK FROST |
2. | TOKYO STATION |
3. | EITHER WAY |
4. | SMILE |
5. | CHAMELEON |
6. | IF I EVER LOSE THIS HEAVEN |
EC. | PLACES AND SPACES |
2nd | |
1. | BLACK FROST |
2. | TOKYO STATION |
3. | EITHER WAY |
4. | SMILE |
5. | CHAMELEON |
6. | IF I EVER LOSE THIS HEAVEN |
7. | PLACES AND SPACES |
EC. | ACTUAL PROOF |