2014 7.1 tue. - 7.3 thu.
MATT BIANCO
artist MATT BIANCO
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ラテン、ロック、ジャズ、フュージョン等を絶妙にブレンドする人気ユニット、マット・ビアンコが今年も楽しいライヴを繰り広げています。ヴォーカルのマーク・ライリーとキーボード奏者のマーク・フィッシャーが中心にいるのはいうまでもありませんが、サックスとフルートを使い分けるアンディ・ロスを始めとするサポート・メンバーも凄腕ぞろい。メロディ、ハーモニー、リズムのどこをとってもセンスがよく、かっこいいです。憎いほどスタイリッシュで都会的なのですが、決してキザっぽくならず、ありあまるほどの暖かさと親しみやすさを感じさせてくれるのも魅力です。
レパートリーは、人気曲ぞろいといっていいでしょう。まるでファンからリクエストを募ったかのように、「Hi-Fi Bossanova」、「Yeh Yeh」、「Whose Side Are You On?」といった大定番が続きます。ちなみに「Yeh Yeh」はサン・ラ・アーケストラのサックス奏者、故パット・パトリックが'60年代に書いた曲のカヴァー。偶然にもアーケストラはマット・ビアンコの次、7月4日からブルーノート東京に登場します。「なんていいタイミングなんだ」と思いながら、ぼくはリズムに体を揺らしました。最初期のレパートリーである「Half A Minute」は女性バック・ヴォーカリストのシェイをフィーチャーした新アレンジで。「Sunshine Day」では場内総立ちとなり、「Lost In You」では後半、それまで脇役に徹していたマーク・フィッシャーが鮮やかなキーボード・ソロを聴かせてくれました。
鳴り止まないアンコールの拍手に応えて、フィッシャーが"もう一曲?"と日本語で問いかけます。飛び出したのは、日本のテレビCMに使われた「What A Fool Believes」。このイントロを聴くとすぐにCMの画面を思い浮かべてしまうのは、ぼくだけではないはずです。公演は3日まで。気持ちのいい夏を楽しみましょう!
(原田 2014 7.2)
2014 7.1 TUE.
1st | |
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1. | DANCING IN THE STREET |
2. | MEDUSA |
3. | TOO LATE FOR LOVE |
4. | HI-FI BOSSANOVA |
5. | HALF A MINUTE (JOEY NEGRO VERSION) |
6. | YEH YEH |
7. | WHOSE SIDE ARE YOU ON? |
8. | MORE THAN I CAN BEAR |
9. | SUNSHINE DAY |
10. | LOST IN YOU |
11. | DON'T BLAME IT ON THAT GIRL |
EC. | WHAT A FOOL BELIEVES / CHA CHA CUBA |