2014 7.17 thu. - 7.18 fri.
AKIKO WADA -Blue Note Tokyo Special Live-
artist 和田アキ子
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
歌手・和田アキ子の真髄を、手の届くような距離で味わうことができる貴重な機会。実にプレミアムな夜が、「ブルーノート東京」で繰り広げられました。
ぼくが和田アキ子のライヴを最初に見たのは、1990年代の前半だったと思います。場所はどこかのホールだったという記憶しかありませんが、クレイトン=ハミルトン・ジャズ・オーケストラのゲストとして登場し、ダイアナ・ロスの「If We Hold on Together」や、シャッフル・リズムを使ってスウィング・ジャズ風にアレンジされた「笑って許して」などを聴かせてくれました。それはそれはファンキーで、スケールが大きく、華がありました。
その日のことを思い出しながら「ブルーノート東京」へ足を運ぶと、たちまちオープニング・ナンバーの歯切れよいリズムが聴こえてきました。セット・リストは当日いらしたお客様の楽しみということで、ここでは伏せますが、和田アキ子のフェイヴァリット・アーティストであるサラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、エタ・ジェイムズ、ジェイムズ・ブラウン、アイク&ティナ・ターナー、レイ・チャールズらにちなんだ曲が次々と歌われました。"60年代にレイ・チャールズを初めて聴いて大感激した。その後ニューヨークのブルーノートでライヴを聴き、30周年のリサイタルでは一緒に歌うことができた。40周年のときにもお願いしますというと、「もちろん」と答えてくれたけど、亡くなってしまった"、"40周年のコンサートはアポロ・シアターでおこなった。アジア人では初めての快挙。カーネギー・ホールで公演する案もあったんだけど、あそこは私のような不良に似合わない"等、ブラック・ミュージックへの愛が伝わるエピソードの数々も実に聞きごたえがありました。
もちろんカヴァー曲だけではなく、オリジナル・ナンバーもたっぷり披露。デビュー当時のキャッチフレーズ"和製R&Bの女王"そのままの、熱の入ったパフォーマンスは時間を忘れさせます。ホーン・セクションやオルガンの熱い響きをバックに飛び出す掛け声、"ハッ!"(裏拍で入るところに注意)を生で聴けただけでも鳥肌ものの、ザ・シンガー、和田アキ子のR&Bショウでした。
(原田 2014 7.18)
2014 7.17 THU.
1st | |
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1. | PETER GUNN |
2. | SUMMERTIME |
3. | 真夏の夜の23時 |
4. | 愛はブルース |
5. | 見えない世界 |
6. | I'D RATHER GO BLIND |
7. | I GOT YOU |
8. | PROUD MARY |
9. | 星空の孤独 |
10. | どしゃぶりの雨の中で |
11. | 古い日記 |
12. | GEORGIA ON MY MIND |
13. | THE ROSE |
14. | あの鐘を鳴らすのはあなた |
EC. | TEACH ME TONIGHT |