2014 9.3 wed., 9.9 tue. - 9.10 wed.
CHAKA KHAN
artist CHAKA KHAN
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
彼女が現われただけで、場内がいっそう華やかになり、温度が一気に上昇するような錯覚すら覚えます。"炎のディーヴァ"チャカ・カーン、堂々の登場です。
一度聴いたら絶対に忘れられない「I Feel For You」のイントロに乗って、チャカがステージに登場します。アメリカ人女性としては小柄なほうだと思いますが、スケールの大きい歌いっぷりには「さすが」というしかありません。バック・バンドも極上です。ギターとヴォコーダーのロブ・ベイコンはリオン・ウェアのバンドでも「ブルーノート東京」に出演経験があり、リー・リトナーのお気に入りであるベースのメルヴィン・リー・デイヴィスもこの日はフュージョンではなくひとりのファンキー・ガイに戻っているかのようです。そしてドラムスは鬼才、ロナルド・ブルーナーJr.! 衝撃のベース奏者"サンダーキャット"の兄としても知られていることでしょう。マーク・コレンバーグと並び称される現代リズムの要が、チャカが何十年にもわたって送り出してきた名曲の数々に新たな刺激を加えます。
「What Cha' Gonna Do for Me」、ルーファス&チャカ・カーン時代の「Tell Me Something Good」や「Sweet Thing」などなど、「出し惜しみなし」のセレクションです。途中では凄腕揃いのバンド・メンバーをフィーチャーして「A Night In Tunisia」も演奏されました。続いてムード歌謡のような曲調に乗って、ステージ・マネジャーのネイト・モリソンが余技のミュート・トランペットを聴かせます。ロブがジョージ・ベンソン流のスムーズなプレイを行ない、演奏がクライマックスにさしかかった頃、チャカが再登場。スキャットを繰り広げ、間もなく「My Funny Valentine」を歌い始めました。このあたりの場面転換も絶妙です。
そして後半は再び大ヒット・パレード。いまやスタンダード・ナンバーといえる「I'm Every Woman」、「ブルーノート東京」ではピーボ・ブライソンの熱唱も印象深い「Ain't Nobody」などを、超満員のオーディエンスに轟かせました。公演は9日と10日にもあります。お楽しみに!
(原田 2014 9.5)
2014 9.3 WED.
1st | |
---|---|
1. | I FEEL FOR YOU |
2. | EARTH SONG |
3. | WHATCHA' GONNA DO FOR ME |
4. | TELL ME SOMETHING GOOD |
5. | HOLLYWOOD |
6. | LOVE ME STILL |
7. | DESTINY |
8. | STAY ~ SWEET THING |
9. | A NIGHT IN TUNISIA |
10. | MY FUNNY VALENTINE |
11. | MAN FROM MARS |
12. | EVERLASTING LOVE |
13. | I'M EVERY WOMAN |
EC. | AIN'T NOBODY |
2nd | |
1. | I FEEL FOR YOU |
2. | EARTH SONG |
3. | WHATCHA' GONNA DO FOR ME |
4. | TELL ME SOMETHING GOOD |
5. | HOLLYWOOD |
6. | LOVE ME STILL |
7. | DESTINY |
8. | STAY ~ SWEET THING |
9. | A NIGHT IN TUNISIA |
10. | MY FUNNY VALENTINE |
11. | EVERLASTING LOVE |
12. | I'M EVERY WOMAN |
EC. | AIN'T NOBODY |