2014 10.2 thu. - 10.4 sat.
EDDIE PALMIERI SALSA ORCHESTRA
artist EDDIE PALMIERI
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ニューヨーク・ラテン音楽の熱気、興奮、鋭さを伝え続けるマエストロ、エディ・パルミエリが精鋭たちを引き連れて来日中です。久しぶりのニュー・アルバム『Eddie Palmieri Is Doin`It In The Park』も大好評のなか、極上のサルサを「ブルーノート東京」のフロアに響き渡らせています。
伊達男のエルマン・オリベーラ(ヴォーカル)、紅一点のカレン・ジョセフ(フルート)、楽々とハイノートを出すジョナサン・パウエル(トランペット)、ジャズの世界でも引っ張りだこのルケス・カーティス(ベース。兄はピアノのサカーイ・カーティス)など、ずらりと並んだ精鋭たちを指先で操りながら、エディは健在ぶりを示します。今回使用しているのは、ヤマハのハイブリッド・ピアノ。華麗なオクターヴ奏法、叩きつけるようなタッチによるアドリブ・ソロ、ときおり発せられる豪快な唸り声。彼のプレイに、客席ごと引き寄せられていくのがわかります。
1曲の長さは軽く10分を超えます。ジャム・セッション的な展開の中で、思うぞんぶん各ミュージシャンの技を楽しんでいただこう、ということなのでしょう。もちろんエディは少しも休むことなく鍵盤を押さえ、指示を出します。管楽器とリズムのからみ、複数の打楽器が奏でるアンサンブル、張りのある歌声とホーン・セクションのかけあい、どれもがとてつもなくエキサイティングです。セロニアス・モンクに捧げたインスト曲では、文字通りのジャズとラテンの衝突が聴けました。
エンディングには、さらにうれしいサプライズがありました。ステージ上のエディから、「日本で最も有名な打楽器奏者を紹介します」とアナウンスされたのは、なんとあの、タモリ氏。あまりにも突然の登場だったので当初、オーディエンスはあっけにとられていましたが、ジョニー・リベロと一緒にコンガ・バトルをし始めるころには場内の盛り上がりも最高潮。ぼくは驚きのセッションの余韻にひたりながら、高揚した気分のままクラブをあとにしました。公演はあさってまで続きます。秋に聴くサルサも最高です!
(原田 2014 10.3)
2014 10.2 THU.
1st | |
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1. | PA LA OCHA TAMBO |
2. | LIFE |
3. | PA' HUELE |
4. | NOBLE CRUISE |
5. | LINDO YAMBU |
6. | MUÑECA |
7. | COMPARSA DE LOS LOCOS |
2nd | |
1. | MUÑECA |
2. | GUAJIRA |
3. | AZUCAR PA'TI |
4. | PA' HUELE |
5. | OYE LO QUE TE CONVIENE |
6. | COMPARSA DE LOS LOCOS |