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EDDIE PALMIERI SALSA ORCHESTRA

artist EDDIE PALMIERI

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


ニューヨーク・ラテン音楽の熱気、興奮、鋭さを伝え続けるマエストロ、エディ・パルミエリが精鋭たちを引き連れて来日中です。久しぶりのニュー・アルバム『Eddie Palmieri Is Doin`It In The Park』も大好評のなか、極上のサルサを「ブルーノート東京」のフロアに響き渡らせています。

伊達男のエルマン・オリベーラ(ヴォーカル)、紅一点のカレン・ジョセフ(フルート)、楽々とハイノートを出すジョナサン・パウエル(トランペット)、ジャズの世界でも引っ張りだこのルケス・カーティス(ベース。兄はピアノのサカーイ・カーティス)など、ずらりと並んだ精鋭たちを指先で操りながら、エディは健在ぶりを示します。今回使用しているのは、ヤマハのハイブリッド・ピアノ。華麗なオクターヴ奏法、叩きつけるようなタッチによるアドリブ・ソロ、ときおり発せられる豪快な唸り声。彼のプレイに、客席ごと引き寄せられていくのがわかります。

1曲の長さは軽く10分を超えます。ジャム・セッション的な展開の中で、思うぞんぶん各ミュージシャンの技を楽しんでいただこう、ということなのでしょう。もちろんエディは少しも休むことなく鍵盤を押さえ、指示を出します。管楽器とリズムのからみ、複数の打楽器が奏でるアンサンブル、張りのある歌声とホーン・セクションのかけあい、どれもがとてつもなくエキサイティングです。セロニアス・モンクに捧げたインスト曲では、文字通りのジャズとラテンの衝突が聴けました。

エンディングには、さらにうれしいサプライズがありました。ステージ上のエディから、「日本で最も有名な打楽器奏者を紹介します」とアナウンスされたのは、なんとあの、タモリ氏。あまりにも突然の登場だったので当初、オーディエンスはあっけにとられていましたが、ジョニー・リベロと一緒にコンガ・バトルをし始めるころには場内の盛り上がりも最高潮。ぼくは驚きのセッションの余韻にひたりながら、高揚した気分のままクラブをあとにしました。公演はあさってまで続きます。秋に聴くサルサも最高です!
(原田 2014 10.3)

SET LIST

2014 10.2 THU.
1st
1. PA LA OCHA TAMBO
2. LIFE
3. PA' HUELE
4. NOBLE CRUISE
5. LINDO YAMBU
6. MUÑECA
7. COMPARSA DE LOS LOCOS
 
2nd
1. MUÑECA
2. GUAJIRA
3. AZUCAR PA'TI
4. PA' HUELE
5. OYE LO QUE TE CONVIENE
6. COMPARSA DE LOS LOCOS

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