2014 11.24 mon. - 11.26 wed.
NATALIE COLE
artist NATALIE COLE
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
彼女が登場すると、ステージにパッと花が咲いたような明るい気分になります。大エンターテイナー、ナタリー・コールのステージです。
オープニングは「What A Difference A Day Made」。最近はジェイミー・カラムの歌唱でもおなじみですが、もともとはメキシコのポピュラー・ソングです。ナタリーは最初、無伴奏で始め、続いてベースとのデュオで歌います。やがてそこに他の楽器が合流すると、割れんばかりの大きな拍手が起こります。続いては「Down For The Count」。カウント・ベイシー・オーケストラが1950年代に吹き込んだレパートリーですが、この曲に歌詞があるとは不勉強にして今回初めて知りました。エラ・フィッツジェラルドばりのスキャットも織り交ぜながら、ナタリーは思いっきりスウィングします。「Summer Sun」では一転、サンバ調のリズムを導入し、トロピカルな空気をクラブに充満させます。
中盤では最新アルバム『エスパニョール』からのナンバーも聴かせてくれました。「Acercate Mas」(Come Closer)は、スクリーンに映し出された父ナット・キング・コールと、目の前にいるナタリーとのデュエット。ナットが来日したのは1961年と63年のことです。当時のステージを体験された方は、いまや数少ないでしょう。しかしこの"ヴァーチャル共演"をナマで味わうと、2014年に生きている我々にもナットの存在がいくらか身近に感じることができます。そして後半は全ファン待望、ナットゆかりの曲を集めたコーナー。マイケル・ジャクソンのフェイヴァリット・ナンバーでもあった「Smile」、説明不要の「Unforgettable」、「L-O-V-E」。時代を超えた名曲を、たっぷり届けてくれました。そしてエンディングは、「まだ少し早いけれど」と前置きしてから、やはり父ナットのヒット曲である「The Christmas Song」(メル・トーメ作)へ。歌姫からの、1か月早いクリスマス・プレゼントです。
来月、「コットンクラブ」にはナタリーの叔父(ナットの弟)であるフレディ・コールが登場します。また、来たる2015年はナットの没後50年にあたります。コール・ファミリーから、ますます目が離せなくなりそうです。
(原田 2014 11.25)
2014 11.24 MON.
1st | |
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1. | HOLIDAY |
2. | JOGGING DAY |
3. | DOWN FOR THE COUNT |
4. | SUMMER SUN |
5. | FEVER |
6. | THE BEST IS YET TO COME |
7. | ROUTE 66 |
8. | TELL ME ALL ABOUT IT |
9. | FRENESI |
10. | ACERCATE MAS |
11. | SENTIMENTAL MEDLEY (SENTIMENTAL REASONS~TENDERLY~AUTUMN LEAVES) |
12. | THE VERY THOUGHT OF YOU |
13. | SMILE |
14. | UNFORGETTABLE |
15. | LOVE |
2nd | |
1. | AKA FIDDY JONES |
2. | WALKIN' OUT |
3. | WHAT A DIFFERENCE A DAY MADE |
4. | DOWN FOR THE COUNT |
5. | SUMMER SUN |
6. | NICE ‘N’ EASY |
7. | ROUTE 66 |
8. | TELL ME ALL ABOUT IT |
9. | FRENESI |
10. | ACERCATE MAS |
11. | TOO YOUNG |
12. | OUR LOVE IS HERE TO STAY (NO PRELUDE) |
13. | SMILE |
14. | UNFORGETTABLE |
15. | COFFEE TIME |
16. | LOVE |
EC. | THE CHRISTMAS SONG |