2014 11.28 fri. - 11.30 sun.
BEBEL GILBERTO
artist
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
先日までナタリー・コール、その少し前にはショーン・レノンと、サラブレッドの出演が相次いでいる「ブルーノート東京」。現在はベベウ・ジルベルトが待望の初登場公演を行なっています。あのジョアン・ジルベルトを父親に、ミウシャを母親に持つシンガー・ソングライターです。
生まれはブラジルですが、もう20年以上も米国ニューヨークに住んでいます。その音楽はサンバ、ロック、ファンク、アシッド・ジャズ、フォーク等の要素を彼女なりにブレンドしたもの。身振り手振りたっぷりに、バンドスタンドの左右を動きながらの演唱は、どこかシアトリカルなものを感じさせます。
曲目は5年ぶりの新作『Tudo』からのものが中心。歌詞はポルトガル語と英語が半々です。入魂のオリジナル・ソングのほかに、ルイス・ボンファの「Saudade Vem Correndo」、ニール・ヤングの「Harvest Moon」のカヴァーも聴かせてくれましたが、アレンジも含めて完全に"ベベウの曲"になっているところに、ぼくは彼女の大物ぶりを感じました。
バック・メンバーは4人ですが、思いのほかたくさんの楽器の音が聴こえてくるのは、それぞれがマルチ・ミュージシャンだからです。マグラス・ボルジェスはドラム・セットと打楽器群を合体させた大がかりなセットの前に座り、右足でハイハットを踏みながら多彩なビートを生み出します。ジョン・ロジーは2台のシンセサイザーを使い、「アコースティック・ピアノとストリングスの共演」的な効果も軽々と生み出します。マサ・シミズはアコースティック・ギターとエレクトリック・ベースを自在に持ち替え、ジョルジ・コンティネンティーノはフルート、木製の横笛、バリトン・サックス、アコースティック・ギターを鳴らし切ります。「次の曲で彼らは、どんな楽器の組み合わせを届けてくれるのだろう」と、ぼくはわくわくしながらステージを楽しみました。約100分、フレンドリーなMCを交えながら歌いきったベベウ。公演は30日まで続きます。
(原田 2014 11.29)
2014 11.28 FRI.
1st | |
---|---|
1. | SUN IS SHINING |
2. | SAUDADE VEM CORRENDO |
3. | MOMENT |
4. | NADA NÃO |
5. | CADA BEIJO |
6. | TUDO |
7. | AREIA |
8. | SOMEWHERE ELSE |
9. | AUGUST DAY SONG |
10. | HARVEST MOOM |
11. | SIMPLESMENTE |
12. | SO NICE |
13. | TOUT EST BLEU |
14. | SEM CONTENCÃO |
15. | BABY |
EC. | SAMBA DA BENCÃO |
2nd | |
1. | SUN IS SHINING |
2. | SAUDADE VEM CORRENDO |
3. | MOMENT |
4. | NADA NÃO |
5. | CADA BEIJO |
6. | TUDO |
7. | AREIA |
8. | SOMEWHERE ELSE |
9. | AUGUST DAY SONG |
10. | HARVEST MOOM |
11. | SIMPLESMENTE |
12. | SO NICE |
13. | TOUT EST BLEU |
14. | CLOSE YOUR EYES |
15. | SEM CONTENCÃO |
EC. | SAMBA DA BENCÃO |