2014 12.10 wed. - 12.11 thu.
RAUL MIDÓN
artist RAUL MIDÓN
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
「ブルーノート東京」への登場は、これが3度目でしょうか。ルイ・ヴェガの"エレメンツ・オブ・ライフ"で来日した時、大変な才人が出てきたものだと嬉しくなったものです。そして昨年はリチャード・ボナとの共演で、満場のオーディエンスを大いに沸かせました。そして今回は、まったくのソロ・ライヴ、つまり他にメンバーの全くいないステージで"ラウル・ミドンの世界"を満喫させてくれます。
まずはステージ中央に立ち、ギターの弾き語りをします。右手でグーやパーを出すようにしながらギターの弦をはじき、叩き、つまびきます。多彩なハーモニクスの美しさ、何小節も続くロング・トーンの歌声。9月にリリースされたばかりのニュー・アルバムのタイトル曲「Don't Hesitate」、「Always Time for Love」など近年の代表曲が次々と披露されます。
次は下手(しもて)側に座り、別のギターに持ち替えて「Invisible Chains」等を熱唱しました。ボサノヴァやレゲエ等の要素も取り入れた音作りと、ミドンの力強い歌声は相性が抜群です。その後はアコースティック・ピアノに向かい、「Listen to the Rain」。やさしいピアノの音が、クラブ中に広がります。続いて再び中央に戻り、ビル・ウィザースとの共作で話題を呼んだ「Mi Amigo Cubano」(スペイン語で書いたのは、ウィザースの希望であったそうです)へ。リズ・ライトとのデュオ曲「Keep Holding On」も、今日はソロでしっとりと聴かせます。そしてラストは、英国の有名なロック・バンド"ザ・フー"の「I Can See For Miles」。タッピング奏法を織り交ぜながら、抜群のスピード感で弾き語ってくれました。
あっという間に時間が経ちました。まったくのひとりきりでワン・セット、ここまでしっかり"もたせる"力量は尋常ではありません。左手でギターをタッピング、右手でボンゴを叩きながら歌ったのにも驚かされました。公演は本日まで「ブルーノート東京」、13日と14日は「コットンクラブ」で行なわれます。
(原田 2014 12.11)
●ラウル・ミドン コットンクラブ公演
2014 12.13 sat. - 12.14 sun.
[1st]Open4:00pm Start5:00pm [2nd]Open6:30pm Start8:00pm
2014 12.10 WED.
1st | |
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1. | DON'T HESITATE |
2. | ALL YOU NEED |
3. | SUDDENLY |
4. | PICK SOMEBODY UP |
5. | IF YOU WANT ME TO |
6. | YARDBIRD SUITE |
7. | LIBERTAD |
8. | LISTEN TO THE RAIN |
9. | MI AMIGO CUBANO |
10. | WHEN YOU CALL MY NAME |
11. | SUNSHINE |
12. | WAS IT EVER REALLY LOVE? |
13. | STATE OF MIND |
2nd | |
1. | SITTIN' IN THE MIDDLE |
2. | DON'T HESITATE |
3. | ALWAYS TIME FOR LOVE |
4. | DON'T TAKE IT THAT WAY |
5. | BONNIE'S SONG |
6. | INVISIBLE CHAINS |
7. | EVERYONE DESERVES A SECOND CHANCE |
8. | LISTEN TO THE RAIN |
9. | MI AMIGO CUBANO |
10. | KEEP HOLDING ON |
11. | SUNSHINE |
12. | DON'T BE A SILLY MAN |
13. | I CAN SEE FOR MILES |