2014 12.14 sun. - 12.16 tue.
TILL BRÖNNER
artist TILL BRÖNNER
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
昨年のクリスマス・シーズン以来、ちょうど1年ぶりの公演です。最新作『ムーヴィー・アルバム』を引っ提げて、ティル・ブレナーが登場しています。共演者はヤスファー・ソファーズ(キーボード)、クリスチャン・フォン・カプヘンクスト(ベース)、デヴィッド・ヘインズ(ドラムス)というファンにはおなじみの顔ぶれと、今回が初来日というマーク・ワイアンド(テナー・サックス)です。
アルバムではソフトでメロウな一面をたっぷり味わうことができますが、ライヴではよりアグレッシヴなところが聴けるのも魅力です。クラシックで徹底的に鍛えたということもあるのでしょうか、ティルの楽器コントロールは舌を巻くほど見事です。音域の広さ、豊かな鳴りにはいつも驚かされます。フリューゲルホーンから、こんなに澄んだハイノートを出す奏者は稀でしょう。しかも今回はエフェクターを多用して、従来以上に多彩なトーンを生み出していました。
70年代のクロスオーヴァー(フュージョンの前身)風サウンドを聴かせた後は、ブラジル音楽の世界に案内します。ジョアン・ドナート作「Café com pão」です。"ドイツ人の歌うポルトガル語の歌です"といいながら、定評ある甘い歌声を聴かせてくれました。曲調はちょっとアメリカの作曲家、コール・ポーターの「Night And Day」風です。またミシェル・ルグラン作「Once Upon A Summertime」では、最初に歌詞を英語で朗読し、そこからフリューゲルホーンの演奏に入りました。
ホテルの高層階から太平洋を見下ろしていた時にメロディが浮かんだという「A Distant Episode」では、珍しくオープン・トランペット(ミュートをつけていない状態)によるプレイを披露。ラストは新作から、デイヴ・グルーシンが書いた「狼たちの街のテーマ」をエキサイティングに届けてくれました。公演は16日まで開催されます。
(原田 2014 12.15)
2014 12.14 SUN.
1st | |
---|---|
1. | INTRO |
2. | WILL OF NATURE |
3. | 42ND & 6TH |
4. | LOVE THEME FROM CINEMA PARADISO |
5. | CAFE COM PAO |
6. | ONCE UPON A SUMMERTIME |
7. | BLUE EYED SOUL MEDLEY : NO FUSION GENERATION ~ DIAVOLO ~ JUST THE WAY YOU ARE |
8. | A DISTANT EPISODE |
9. | THERMO |
10. | OUTRO |
EC. | CONDOR |
2nd | |
1. | INTRO |
2. | WILL OF NATURE |
3. | 42ND & 6TH |
4. | CAFE COM PAO |
5. | LOVE THEME FROM CINEMA PARADISO |
6. | ONCE UPON A SUMMERTIME |
7. | BLUE EYED SOUL MEDLEY : NO FUSION GENERATION ~ DIAVOLO ~ JUST THE WAY YOU ARE |
8. | A DISTANT EPISODE |
9. | THERMO |
10. | OUTRO |
EC. | CONDOR |