2014 12.17 wed. - 12.19 fri.
TITO JACKSON of JACKSON 5
artist TITO JACKSON
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
「フロム・ゲイリー、インディアナ。ワン&オンリー、ティト・ジャクソン!」
力強いMCが終わると同時に、姿が見えないにもかかわらず、あの歌声がスピーカーから聴こえてきます。なんと楽屋から、歌いながらの登場です。世界一有名な音楽一家、ジャクソン・ファミリーの次男であるティト・ジャクソン。黒のスーツに、赤いシャツとポケットチーフ、黒い帽子がおしゃれです。ビシッと決めたファッションで、エンターテイナーぶりを発揮します。
「パーティの準備はいいかい?」というMCに続いて、シャッフル・ブルースの「I Gotta Play」が飛び出します。これまでの人生を振り返ったかのような自叙伝的歌詞に、しみじみさせられた方もいらっしゃるはずです。ティトは愛用の赤いギター(キラキラしたコーティングがほどこされています)を弾きながら、バック・バンドとも息の合ったプレイを繰り広げます。「歌詞を知っていたら一緒に歌ってほしい」という前置きから始まったのは、ジャクソン5時代の「Rockin' Robin」。さらにB.B.キングで有名な「Rock Me Baby」、ジミー・リードの「Big Boss Man」、Tボーン・ウォーカーの「Stormy Monday」等のブルース・ナンバーも聴かせてくれました。ティトは子供のころから、とにかくブルースが大好きだったそうです。1973年、ジャクソン5で初来日した時もブルース・ギターを披露する場面があったとききます。
久々のソロ・アルバムに収められる予定という曲も、たっぷり聴かせてくれました。ファンク調の「We Made It」、カントリー・ミュージックのテイストを反映させた(ガールフレンドに捧げた曲だそうです)「On My Way」、レゲエを取り入れた「Home」等。ジャクソン5~ジャクソンズのイメージがあまりにも強すぎる感もあるティトですが、今の彼は円熟した第一級のソロ・アーティストであり、エンターテイナーです。ぼくの見た初日のファースト・セットでは、兄弟ユニットの頃のナンバーはそれほどとりあげられていませんでした(レパートリーはその都度、変化するのではないかと思われます)。しかし、現在の自分が信じる音楽をしっかり送り届ける彼の姿は、どんなファンをも満足させるものだと思います。最新型のティトを、ぜひライヴでお楽しみください。
(原田 2014 12.17)
2014 12.17 WED.
1st | |
---|---|
1. | BAD GIRL |
2. | I GOTTA PLAY |
3. | ROCKIN' ROBIN |
4. | ROCK ME BABY |
5. | WE MADE IT |
6. | ON MY WAY |
7. | BIG BOSS MAN |
8. | HOOCHIE COOCHIE MAN |
9. | T-BONE SHUFFLE |
10. | STORMY MONDAY |
11. | JACKSON 5 MEDLEY : I WANT YOU BACK ~ ABC ~ STOP THE LOVE YOU SAVE |
12. | ONE WAY STREET |
13. | HOME |
14. | GOTTA GO |
15. | DANCING MACHINE |
EC. | GET IT BABY |
2nd | |
1. | BAD GIRL |
2. | I GOTTA PLAY |
3. | ROCKIN' ROBIN |
4. | ROCK ME BABY |
5. | WE MADE IT |
6. | ON MY WAY |
7. | BIG BOSS MAN |
8. | STORMY MONDAY |
9. | JACKSON 5 MEDLEY : I WANT YOU BACK ~ ABC ~ STOP THE LOVE YOU SAVE |
10. | ONE WAY STREET |
11. | HOME |
12. | GOTTA GO |
13. | DANCING MACHINE |
EC1. | GET IT BABY |
EC2. | DAWG |