2015 1.13 tue. - 1.16 fri.
LARRY HARLOW'S Latin Legends of Fania featuring ORESTES VILATO & JORGE SANTANA
artist JORGE SANTANA , LARRY HARLOW
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
寒い季節には暖かい食べ物や飲み物が、一層おいしく感じられます。寒い季節には熱い音楽が、一層からだの奥までしみます。だから、今この時期こそラテンなのです!
名門ファニア・レーベル(その輝きは、ジャズのブルーノート、R&Bのモータウンに匹敵します)の黄金期を彩ったラテン・レジェンド、ラリー・ハーロウが昨日から熱狂のライヴを繰り広げています。2014年はニッキー・マレーロをゲストに迎えて大いに盛り上げてくれましたが、今年はオレステス・ビラトー(ティンバレス)とホルヘ・サンタナ(ギター)を迎えた、さらに豪華なステージです。オレステスはカルロス・サンタナのバンドで名を挙げた巨匠、そしてホルヘはカルロスの実弟で"マロ"というラテン・ロック・グループの花形メンバーとして一世を風靡しました。ラリーは卓越したピアニストでもありますが、同時に優れた音楽監督であり、とんでもなく幅広い人脈を持っています。その中から今回、厳選してくれたのがオレステスとカルロスなのです。
炸裂するホーン・セクション、複数の打楽器が作り出すリズムのうねり、その上で熱唱するエモ・ルシアーノ(僕の名前は日本語でポテトという意味なんだろう?、と語っていました)とルイシート・ロサリオ、もちろん強力無比なラリーの鍵盤さばき。オレステスは舞台上手(かみて)に位置し、ティンバレスの妙技を披露します。もう、体が動き出すのを止めることができません。アドリブ・ソロは白熱につぐ白熱を重ね、ラリーの指示ひとつで演奏の展開がどんどん変化していきます。かと思えば、故ピート・ロドリゲスに捧げた「Azúquita mami」ではしっとりと滑らかに。オクターヴ奏法やブロック・コードを用いたラリーのプレイは、圧倒的な粒立ちを放っていました。
後半、ホルヘ・サンタナが舞台にあらわれます。なんと今回が初来日だそうです。ホルヘといえばこの曲、マロの大定番である「Suavecito」まで目の前で聴けるとは! このライヴのためにサックス奏者のミッチ・フローマンが編曲してきたそうで、ラリーによると「この曲を自分が演奏するのは今回が初めて」とのこと。ホルヘの伸びやかなギター・プレイも満喫できて、とても嬉しい聴きものになりました。ホルヘには近い将来、自身のユニットでぜひ再来日してほしいものです。
公演は16日まで続きます。売店では各メンバーのCDも取り扱い中です。ライヴでラテンの真髄を味わい、家にCDを持ち帰って余韻に浸る・・・そんな生活を送っていたら、風邪の菌も寄り付かないことでしょう。
(原田 2015 1.14)
2015 1.13 TUE.
1st | |
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1. | SEÑOR SERENO |
2. | MANONO |
3. | AZUQUITA MAMI |
4. | MANUELA LO QUE PELEAN |
5. | SILENCIO |
6. | SUAVECITO |
7. | EL RATON |
EC. | DESCARGA FANIA |
2nd | |
1. | SEÑOR SERENO |
2. | AZUQUITA MAMI |
3. | MANUELA LO QUE PELEAN |
4. | EL RATON |
5. | QUITATE LA MASCARA |
6. | QUITATE TU |
7. | LA CARTERA |
EC. | LATINO |