LIVE REPORTS

ARTIST ARCHIVES

MONTHLY ARCHIVE

VIDEO ARCHIVES


PEABO BRYSON with special guest REGINA BELLE

artist PEABO BRYSON , REGINA BELLE

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


今年もこの季節がやってきました。

ラヴ・ソングのカリスマ、ピーボ・ブライソンの登場です。ファンは彼の来日によってヴァレンタイン・シーズンの到来を実感し、あたたかい歌声に接して外の寒さを忘れ、春の訪れがそこまで来ていることを実感するのです。

バンド・メンバーが勢ぞろいして演奏が始まり、やがてピーボの名が紹介されます。しかし彼はまっすぐステージには向かいません。オーディエンス全員と握手するのです。初めて彼のライヴに接した方は、まずこの風景に驚くのではと思われます(ぼくもそうでした)。しかしこれがピーボと日本のファンの間の"相思相愛"を、より深める役割を果たしているのです。

「If Ever You're in My Arms Again」、クリスティー・ホワイトと見事なハーモニーを聴かせた「Tonight,I Celebrate My Love」等、極めつけのバラードをどんどん歌ってゆきます。日本語を混ぜたMCはユーモラスなものですが、いったん歌に入ると、熱唱に次ぐ熱唱。「Set Them Free」では客席に飛び込んでファンを煽り、「King of Sorrow」ではギターも演奏しました。この「King~」は、次のアルバムに収録される予定だそうです。そこではギタリストのアール・クルーがスペシャル・ゲストとして参加しているとか。楽しみです。

ここまでは彼の大得意曲ばかりで綴られましたが、その後は"東京で歌うのは今回が初めてなんだ"という前置きの後に宇多田ヒカルの「Sanctuary」も取り上げられました。彼女のトリビュート・アルバムでこの曲をカヴァーしてから、ずっとライヴで披露してみたいと思っていたのだそうです。ディレイをかけ、まるで一人でデュエットしているかのようにピーボは歌いました。

続いてはスペシャル・ゲスト、レジーナ・ベルが登場。ソロ・ナンバーの後にピーボと一緒に歌ったのは、もちろんこの黄金コンビのビッグ・ヒット「A Whole New World」。保証つきのエンタテインメント・ショウは、熱狂的な声援と拍手のもと、幕を閉じました。公演は7日まで続きます。
(原田 2015 2.5)

SET LIST

2015 2.4 WED.
1st & 2nd
1. FEEL FOR YOU
2. IF EVER YOU'RE IN MY ARMS AGAIN
3. TONIGHT I CELEBRATE MY LOVE
4. IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE
5. CAN YOU STOP THE RAIN
6. KING OF SORROW
7. SANCTUARY
8. FOR THE LOVE OF YOU
9. IF I COULD
10. A WHOLE NEW WORLD
EC. AIN'T NOBODY

INDEX