2015 2.4 wed. - 2.7 sat.
PEABO BRYSON with special guest REGINA BELLE
artist PEABO BRYSON , REGINA BELLE
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
今年もこの季節がやってきました。
ラヴ・ソングのカリスマ、ピーボ・ブライソンの登場です。ファンは彼の来日によってヴァレンタイン・シーズンの到来を実感し、あたたかい歌声に接して外の寒さを忘れ、春の訪れがそこまで来ていることを実感するのです。
バンド・メンバーが勢ぞろいして演奏が始まり、やがてピーボの名が紹介されます。しかし彼はまっすぐステージには向かいません。オーディエンス全員と握手するのです。初めて彼のライヴに接した方は、まずこの風景に驚くのではと思われます(ぼくもそうでした)。しかしこれがピーボと日本のファンの間の"相思相愛"を、より深める役割を果たしているのです。
「If Ever You're in My Arms Again」、クリスティー・ホワイトと見事なハーモニーを聴かせた「Tonight,I Celebrate My Love」等、極めつけのバラードをどんどん歌ってゆきます。日本語を混ぜたMCはユーモラスなものですが、いったん歌に入ると、熱唱に次ぐ熱唱。「Set Them Free」では客席に飛び込んでファンを煽り、「King of Sorrow」ではギターも演奏しました。この「King~」は、次のアルバムに収録される予定だそうです。そこではギタリストのアール・クルーがスペシャル・ゲストとして参加しているとか。楽しみです。
ここまでは彼の大得意曲ばかりで綴られましたが、その後は"東京で歌うのは今回が初めてなんだ"という前置きの後に宇多田ヒカルの「Sanctuary」も取り上げられました。彼女のトリビュート・アルバムでこの曲をカヴァーしてから、ずっとライヴで披露してみたいと思っていたのだそうです。ディレイをかけ、まるで一人でデュエットしているかのようにピーボは歌いました。
続いてはスペシャル・ゲスト、レジーナ・ベルが登場。ソロ・ナンバーの後にピーボと一緒に歌ったのは、もちろんこの黄金コンビのビッグ・ヒット「A Whole New World」。保証つきのエンタテインメント・ショウは、熱狂的な声援と拍手のもと、幕を閉じました。公演は7日まで続きます。
(原田 2015 2.5)
2015 2.4 WED.
1st & 2nd | |
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1. | FEEL FOR YOU |
2. | IF EVER YOU'RE IN MY ARMS AGAIN |
3. | TONIGHT I CELEBRATE MY LOVE |
4. | IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE |
5. | CAN YOU STOP THE RAIN |
6. | KING OF SORROW |
7. | SANCTUARY |
8. | FOR THE LOVE OF YOU |
9. | IF I COULD |
10. | A WHOLE NEW WORLD |
EC. | AIN'T NOBODY |