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NICOLA CONTE JAZZ COMBO featuring JUKKA ESKOLA, MAGNUS LINGREN, TEPPO MAKYNEN, PIETRO LUSSU, LUCA FATTORINI & ALISON CROCKET DJ: TATSUO SUNAGA

artist NICOLA CONTE JAZZ COMBO

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


プロデューサー、DJ、リミキサー、ミュージシャンとして前人未到の活動を続けるニコラ・コンテが、極め付けの仲間たちと組んだ"ニコラ・コンテ・ジャズ・コンボ"で来日中です。

今回の公演はニコラのバンドに欠かせない存在であるピエトロ・ルッス(ピアノ)を筆頭に、ファイヴ・コーナーズ・クインテットでの快演も記憶に新しいテッポ・マキネン(ドラムス)とユッカ・エスコーラ(トランペット、フリューゲルホーン)、ティル・ブレナーのよき相棒でもあるマグナス・リングレン(テナー・サックス、フルート)、今回初参加のルカ・ファットリーニ(ベース、イタリア出身)というメンバー。全員がジャケットを着用し、ニコラとユッカ以外はネクタイも締めています。

オープニングを飾るマイナー・ブルース「The Black Apostles」、マグナスの声混ぜフルートが炸裂する「All Praise To Allah」と、アルバム『ラヴ&レヴォリューション』からのナンバーが続きます。マグナスは今回のレパートリーの大半を編曲しているそうです。おそらくニコラが自分の頭にあるプランをマグナスに伝え、オーケストレーションを行なうように指示しているのでしょう。以前は舞台の向かって下手、ピアノの横にいることが多かったニコラですが、ぼくの見た初日ファースト・セットではドラムの横、向かって上手側でプレイしていました。3曲目に入ると、なんの紹介もないままアリソン・クロケットがステージに登場して歌い、その後、ようやくニコラがMCをします。「今日は'60年代後半から'70年代にかけてのアフロ・アメリカン・ミュージックを中心に演奏する。そのヴァイブを感じてもらいたい」。

アリソンは、グループ唯一のアメリカ出身。ディガブル・プラネッツのライヴDJも務めたキング・ブリットに認められ、US3とも活動を共にした実力の持ち主です。ソロ・アルバムも4作出ています。ぼくは「数曲歌って、またインストゥルメンタルに戻るのかな」と思ったのですが、彼女はオーラスまで舞台から去ることなく歌いまくり、その豊かな声量と幅広い声域でグループのサウンドを一層豊かなものにしました。

かつてホセ・ジェイムズやグレゴリー・ポーターらを後押ししたニコラです。将来性あるミュージシャンを見つける彼の"慧眼"がある限り、"ニコラ・コンテ・ジャズ・コンボ"は発展を続けていくことでしょう。
(原田 2015 2.13)

SET LIST

2015 2.13 fri.
1st
1. THE BLACK APOSTOLES
2. ALL PRAISES TO ALLAH
3. SPIRIT OF NATURE
4. LOVE FROM THE SUN
5. QUIET DOWN
6. SHADES OF JOY
7. BLACK SPIRITS
8. APPOINTMENT IN GHANA
9. FREE SOULS
EC. SOMETIMES I FEEL LIKE A MOTHERLESS CHILD
 
2nd
1. THE BLACK APOSTOLES
2. ALL PRAISES TO ALLAH
3. SPIRIT OF NATURE
4. LOVE FROM THE SUN
5. QUIET DOWN
6. SHADES OF JOY
7. BLACK SPIRITS
8. QUIET TEMPLE
9. FREE SOULS
EC. SOMETIMES I FEEL LIKE A MOTHERLESS

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