2015 2.13 fri. - 2.15 sun.
NICOLA CONTE JAZZ COMBO featuring JUKKA ESKOLA, MAGNUS LINGREN, TEPPO MAKYNEN, PIETRO LUSSU, LUCA FATTORINI & ALISON CROCKET DJ: TATSUO SUNAGA
artist NICOLA CONTE JAZZ COMBO
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
プロデューサー、DJ、リミキサー、ミュージシャンとして前人未到の活動を続けるニコラ・コンテが、極め付けの仲間たちと組んだ"ニコラ・コンテ・ジャズ・コンボ"で来日中です。
今回の公演はニコラのバンドに欠かせない存在であるピエトロ・ルッス(ピアノ)を筆頭に、ファイヴ・コーナーズ・クインテットでの快演も記憶に新しいテッポ・マキネン(ドラムス)とユッカ・エスコーラ(トランペット、フリューゲルホーン)、ティル・ブレナーのよき相棒でもあるマグナス・リングレン(テナー・サックス、フルート)、今回初参加のルカ・ファットリーニ(ベース、イタリア出身)というメンバー。全員がジャケットを着用し、ニコラとユッカ以外はネクタイも締めています。
オープニングを飾るマイナー・ブルース「The Black Apostles」、マグナスの声混ぜフルートが炸裂する「All Praise To Allah」と、アルバム『ラヴ&レヴォリューション』からのナンバーが続きます。マグナスは今回のレパートリーの大半を編曲しているそうです。おそらくニコラが自分の頭にあるプランをマグナスに伝え、オーケストレーションを行なうように指示しているのでしょう。以前は舞台の向かって下手、ピアノの横にいることが多かったニコラですが、ぼくの見た初日ファースト・セットではドラムの横、向かって上手側でプレイしていました。3曲目に入ると、なんの紹介もないままアリソン・クロケットがステージに登場して歌い、その後、ようやくニコラがMCをします。「今日は'60年代後半から'70年代にかけてのアフロ・アメリカン・ミュージックを中心に演奏する。そのヴァイブを感じてもらいたい」。
アリソンは、グループ唯一のアメリカ出身。ディガブル・プラネッツのライヴDJも務めたキング・ブリットに認められ、US3とも活動を共にした実力の持ち主です。ソロ・アルバムも4作出ています。ぼくは「数曲歌って、またインストゥルメンタルに戻るのかな」と思ったのですが、彼女はオーラスまで舞台から去ることなく歌いまくり、その豊かな声量と幅広い声域でグループのサウンドを一層豊かなものにしました。
かつてホセ・ジェイムズやグレゴリー・ポーターらを後押ししたニコラです。将来性あるミュージシャンを見つける彼の"慧眼"がある限り、"ニコラ・コンテ・ジャズ・コンボ"は発展を続けていくことでしょう。
(原田 2015 2.13)
2015 2.13 fri.
1st | |
---|---|
1. | THE BLACK APOSTOLES |
2. | ALL PRAISES TO ALLAH |
3. | SPIRIT OF NATURE |
4. | LOVE FROM THE SUN |
5. | QUIET DOWN |
6. | SHADES OF JOY |
7. | BLACK SPIRITS |
8. | APPOINTMENT IN GHANA |
9. | FREE SOULS |
EC. | SOMETIMES I FEEL LIKE A MOTHERLESS CHILD |
2nd | |
1. | THE BLACK APOSTOLES |
2. | ALL PRAISES TO ALLAH |
3. | SPIRIT OF NATURE |
4. | LOVE FROM THE SUN |
5. | QUIET DOWN |
6. | SHADES OF JOY |
7. | BLACK SPIRITS |
8. | QUIET TEMPLE |
9. | FREE SOULS |
EC. | SOMETIMES I FEEL LIKE A MOTHERLESS |