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KEZIAH JONES @BLUE NOTE TOKYO

artist KEZIAH JONES

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


祝、初登場!

真冬の寒さがいきなりぶりかえして凍えるようだった4月8日、ナイジェリア出身の鬼才キザイア・ジョーンズがついにブルーノート東京のステージに立ちました。5年ぶりの新作『キャプテン・ラギッド』で、"やっぱりキザイアはすげえや"と音楽ファンをうならせている最中の初登場です。メンバーは全員半そでのTシャツを着てプレイします。外の温度なんか関係ないほど、彼らのプレイは燃え盛っていました。

前半はキザイアのソロ・ステージです。ギターの弦をはじき、ひっぱり、チョップしながらの弾き語りプレイは彼のトレードマークのひとつ。ギタリストやベーシストやドラマーが、キザイアの両手に乗り移っているかのようです。ギターを水平において、コンガのように叩くパフォーマンスも見せてくれました。

場内の熱気を高めた後、ダニエル・オィエウォレ(ベース)、サミュエル・オンワゥド(ドラムス)、アビオドゥン・オケ(パーカッション)がバンドスタンドにあがります。基本的にはファンク・ロックと呼んで差し支えないでしょう。リズムは常にポリリズム状態で、うねりにうねっています。キザイアはその時の気分に応じて曲目を決めるタイプなので、セットリストはありません。しかしぼくが見た初日のファースト・セットはジミ・ヘンドリックスで有名な「All Along The Watchtower」(もともとはボブ・ディランのナンバー)、記念すべき出世作「Rhythm Is Love」なども聴けるという大盤振る舞いの選曲。「Tokyo!」と盛んに呼びかけながら観客を煽り、ときおりギターを背中に回して弾く姿は「かっこいい」のひとことに尽きます。

両手でピースサインを高々と掲げてステージを終えたキザイア。このセットではプレイされなかったアビオドゥンの自作楽器"サンバベ"も、今日あたり聴くことができるかもしれません。公演は10日まで続き、11日には「モーション・ブルー・ヨコハマ」に出演します。
(原田 2015 4.9)


●KEZIAH JONES
2015. 4.11 sat. モーション・ブルー・ヨコハマ
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Photo by Tsuneo Koga

SET LIST

2015 4.8 WED.
1st
1. THE INVISIBLE LADDER
2. FEMILIARISE
3. BLUFUNK IS A FACT
4. THE FUNDERLYING UNDERMENTALS
5. MILLION MILES FROM HOME
6. THE WISDOM BEHIND THE SMILE (CASH)
7. NEPTUNE
8. SECRET THOUGHTS
9. KPAFUCA
10. BEAUTIFUL EMILIE
11. ALL ALONG THE WATCHTOWER
12. RHYTHM IS LOVE
 
2nd
1. THE FUNDERLYING UNDERMENTALS
2. SECRET THOUGHTS
3. THE WISDOM BEHIND THE SMILE (CASH)
4. KPAFUCA
5. MILLION MILES FROM HOME
6. NEPTUNE
7. 1973
8. FUNK 'N' CIRCUMSTANCE
9. BLUFUNK IS A FACT
10. WAR
11. ALL ALONG THE WATCHTOWER
12. RHYTHM IS LOVE
EC. THE FUNDERLYING UNDERMENTALS

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