2015 4.22 wed. - 4.24 fri.
HANS DULFER
artist HANS DULFER
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
彼がいなければ、キャンディ・ダルファーは誕生しませんでした。オランダが世界に誇る"ファンキー・ダディ"、ハンス・ダルファーが来日中です。前回はキャンディとの親子セッションで大いに楽しませてくれましたが、今回は彼自身のユニットによる公演。「ハンスのサックスをもっと聴きたい」というファンのリクエストに、見事にこたえてくれます。
キャンディはアルト・サックスを吹きますが、ハンスはテナー・サックスを吹きます。少年時代の憧れはアイク・ケベックやビッグ・ジェイ・マクニーリ--のようなR&B系の奏者だったそうです。骨太なトーン、親しみやすいフレーズ、お客さんを徹底的に楽しませるエンタテインメント性は、1曲目のオープニングから全開です。楽器編成はちょっと独特で、ハンスのテナーのほか、エレクトリック・ギター、エレクトリック・アップライト・ベース、パーカッション(スネア・ドラム+シンバル3枚)という組み合わせ。リズムは基本的に打ち込みで、そこにスネアやシンバルがアクセントを加えます。そしてバンドにはさらに、ラッパーとブレイクダンサーが加わります。ダンス専門のメンバーを含むジャズ系のグループは本当に珍しいと思いますが、そのくらいハンスのバンドは聴かせることと同時に、見せることにも力を入れているのです。
有名なジャズ・ナンバー「Caravan」までの6曲はノンストップで展開されました。前の曲の最後の音が次の曲の最初の音につながっている感じなので、まさしく一気呵成という言葉がぴったりのステージ運びです。4人のダンサブルなインスト演奏に、曲によってラップやブレイクダンスがフィーチャーされます。片手だけで逆立ちしながらクルクルと舞台を回り、同時に両足を自由自在に振り回すクリムゾン・フロー・ドゥのダンスは「驚き」のひとことに尽きます。
もちろん「Dig」「Mickey Mouth」「streetbeats」などの代表曲もしっかり聴かせてくれました。キャンディ・ダルファーのファンはもちろんのこと、ボビー・キーズやクラレンス・クレモンズなどロック系のサックスを愛するリスナーにも気に入っていただけると思います。ライヴは24日まで続きます。
(原田 2015 4.22)
2015 4.22 WED.
1st | |
---|---|
1. | INTRO / ROSIE |
2. | DON'T PUSH ME |
3. | TERROR MADNESS |
4. | TELSTAR |
5. | FIX MY SINK |
6. | CARAVAN |
7. | FINGER POPPIN' DADDIES |
8. | MICKEY MOUTH |
9. | DIG! |
10. | BAND MEMBERS SOLO |
11. | STREET BEATS |
12. | SOUL MAKOSSA |
EC. | TNGHT |
2nd | |
1. | INTRO / ROSIE |
2. | DON'T PUSH ME |
3. | TERROR MADNESS |
4. | TELSTAR |
5. | FIX MY SINK |
6. | CARAVAN |
7. | MICKEY MOUTH |
8. | BAND MEMBERS SOLO |
9. | STREET BEATS |
10. | FINGER POPPIN' DADDIES |
EC. | SOUL MAKOSSA |