2015 7.16 thu. - 7.18 sat.
JOSÉ FELICIANO
artist JOSÉ FELICIANO
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
「日本に戻ってくるのはいつも楽しみなんだ。食べ物はおいしいし、人々は優しい。女性は花のように美しく、とてもいい香りがする。今度は正月にも戻ってきたいね。そのときは"あけましておめでとうございます"と日本語で挨拶をしたいな」。
1970年の初来日公演から、ちょうど45年。数々の大ヒット曲を持つ世界的シンガー・ソングライター、ホセ・フェリシアーノは今なおバリバリの現役です。今回のステージでも、輝かしい声、あたたかいパーソナリティ、抜群の選曲センスで、気持ちよいひとときを味わわせてくれました。
場内が暗くなると、まずはホセのこれまでの軌跡を追った映像が上映されます。栄光の歴史といっても過言ではない内容です。続いてバンド・メンバーがプレイを始め、徐々に盛り上がってきたところでホセが登場します。アコースティック・ギターを弾きながら歌い始めたのは、ビル・ウィザーズの「Ain't No Sunshine」。親指、人差し指、中指を駆使した独特のギター・プレイが、クラブ中に響き渡ります。
つづいてはブルースの古典「That's All Right」を、ラテン・ブルース・フォークというべき音作りの中で熱唱。ホセは「That's」の部分を「It's」と言い換えていました。「数年前に書いた曲だけど」と言って始めたのは、'70年代に作曲された「Affirmation」。ジョージ・ベンソンが'76年のメガ・ヒット・アルバム『ブリージン』で取り上げて、ジャズ・ファンの間にも一気に広まったナンバーです。ホセは歌わず、ギターのチューニングを変え、シタールのようなプレイを聴かせました。
ほかにも制作中のニュー・アルバムからのナンバーあり、彼の名を不動のものとした「Rain」(雨のささやき)や「Light My Fire」ありと、ホセの歩みをワン・ステージで振り返るかのような選曲で魅了しました。そしてラストには、バンドや観客への感謝を告げた後、「照明、音響、ウェイター、ウェイトレスにも感謝の拍手を」と述べました。
「また皆さんにお目にかかりたい。いや、私の場合、"皆さんの声を耳にしたい"かな」と言いながら舞台を離れたホセ。公演は明日まで続きます。
(原田 2015 7.17)
2015 7.16 THU.
1st | |
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1. | CHICO AND THE MAN |
2. | I'VE GOT A WOMAN |
3. | BILLIE JEAN |
4. | POR QUE TE TENGO QUE OLVIDAR |
5. | RAIN |
6. | BELIEVE ME WHEN I TELL YOU |
7. | BAMBOLEO |
8. | KNOCKI'N ON HEAVEN'S DOOR |
9. | OYE COMO VA |
10. | IN MY OWN WAY |
11. | LIGHT MY FIRE |
12. | QUE SERA |
13. | CALIFORNIA DREAMIN' |
2nd | |
1. | AIN'T NO SUNSHINE |
2. | THAT'S ALRIGHT MAMA |
3. | AFFIRMATION |
4. | RAIN |
5. | CRAZY HEART |
6. | CHERRY SHERRY |
7. | SUSPICIOUS MINDS |
8. | PAPA WAS A ROLLING STONE |
9. | LIGHT MY FIRE |
EC. | CLASSICAL GAS |