2015 7.31 fri. - 8.2 sun.
PABLO CRUISE
artist PABLO CRUISE
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
"お帰りなさい"という声が聞こえてきそうなステージでした。ミュージシャンとファンが一体となって、フレンドリーな雰囲気を生み出します。カリフォルニアが生んだサーフ・ロックの雄、パブロ・クルーズが3年ぶりに「ブルーノート東京」に登場しています。
「前は8月に来たんだけど、そんなに暑くはなかったな。だけど今回は暑いね。ものすごくホットだよ!」。そんなMCを挟みながら、繰り出されたのは「Cool Love」、「Raging Fire」といったナンバーたち。ギターのデヴィッド・ジェンキンス、キーボードのコーリー・レリオス、そして2010年から参加しているベースのラリー・アントニーノが演奏とコーラスをばっちりこなし、場内の熱気を高めていきます。爽やかなナンバーが続いた後は、ラテン・ファンク調のインスト・ナンバー「El Verano」。ドラムスのスティーヴ・プライスを含む全員が、踊りだしたくなるようなプレイを聴かせます。ブルース調の「Island Woman」ではコーリーのハスキーな歌声がソロをとり、「Don't Wanna Live」ではデヴィッドとラリーが掛け合いでリード・ヴォーカルをこなしました。前回の来日時にも思いましたが、抜群のメロディ・センス、演奏力に加えて、リードをとれるシンガーが3人もいるところも、パブロ・クルーズのとても大きな強みです。しかも「Don't~」でのデヴィッドは客席に降りて、ファンと数センチの距離まで近づいてギターを弾きまくりました。
途中、コーリーが大きなサプライズを届けてくれました。3度のワールドチャンピオン、33回のワールドツアー・イベント優勝などに輝くカリスマ的サーファー、トム・カレンが来場していることを告げたのです。客席の反応がさらに熱狂的になったことはいうまでもありません。そして後半に入ると「Love Will Find A Way」、「Watcha Gonna Do」といった金字塔を惜しげもなく披露。オーディエンスは手拍子、声援、そして合唱でメンバーの熱演に応えました。そして最後には、観客からのリクエストを受けて大作「Ocean Breeze」を披露。実はこの曲、事前のプログラムには含まれていませんでした。ファンからの希望を受けて、即セットリストに組み込まれたのです。
日本のファンを愛するパブロ・クルーズと、パブロ・クルーズを愛する日本のファン。"相思相愛"の公演は、2日まで続きます。
(原田 2015 7.31)
2015 7.31 FRI.
1st | |
---|---|
1. | COOL LOVE |
2. | RAGING FIRE |
3. | EL VERANO |
4. | ATLANTA JUNE |
5. | ISLAND WOMAN |
6. | WILL YA, WON'T YA |
7. | WORLDS AWAY |
8. | PLACE IN THE SUN |
9. | ZERO TO SIXTY |
10. | DON'T WANNA LIVE |
11. | LOVE WILL FIND A WAY |
12. | WHATCHA GONNA DO |
EC. | OCEAN BREEZE |
2nd | |
1. | COOL LOVE |
2. | EL VERANO |
3. | ATLANTA JUNE |
4. | ISLAND WOMAN |
5. | WORLDS AWAY |
6. | PLACE IN THE SUN |
7. | ZERO TO SIXTY |
8. | DON'T WANNA LIVE |
9. | I WANT YOU TONIGHT |
10. | LOVE WILL FIND A WAY |
11. | I GO TO RIO |
12. | WHATCHA GONNA DO |
EC. | WILL YA, WON'T YA |