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THE SOUL REBELS

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


パット・メセニーが賞賛し、メタリカやメイシオ・パーカーとも共演経験のある凄腕集団が遂に日本に来てくれました! 怒涛のホーン・セクション、押し寄せるリズム、あふれるエンタテインメント性。今年で結成25周年を迎えるスーパー・ファンキー・ブラスバンド、ザ・ソウル・レベルズの公演が行われています。

オリジナル・メンバーは、ドラム・パートを担当するルマー・レブランクとデリック・モスのふたり。共にティンバレスのような楽器を使い、デリックはさらにバスドラを叩きます。主なMCとバンド・メンバーへの指示を担当していたのはテナー・サックス奏者のエリオン・ウィリアムスです。彼は2005年、このバンドに加わりました。他のメンバーはいずれも若手気鋭といっていいでしょう。誰もがソロよし、アンサンブルよしのとんでもない実力者で、しかも歌やコーラスも抜群にうまい! 同じフレーズをみんなで吹奏する時はダンスしながらプレイすることもあるのですが、これも見事に決まっていました。とんでもなくかっこいいフレーズを、驚くほど豊かなトーンで、笑顔を浮かべて次々とこなしていく余裕そのもののパフォーマンスに、ぼくは唖然とするばかりでした。

ニューオリンズのブラス・バンドといえば、かつてダーティ・ダズン・ブラス・バンドやリバース・ブラス・バンドが日本でも話題を集めました。ソウル・レベルズは彼らほど伝統的なジャズ色が濃くなく、ソウル・ミュージック、ヒップホップ、ロック等もすべて豪快に呑み込んだかのような風通しの良い音作りが特徴です。繰り返しますがホーン・セクションの面々が楽器演奏に加え、歌も歌えるというところがまた、大きな強みになっています。マーカス・ハバードのトランペットはハイノート(高音)をビュンビュン出して合奏をリードし、野球のユニフォームを着たジュリアン・ゴシンも目の覚めるような音をトランペットからまき散らします。まだ少年の面影を残すコーリー・ペイトンが鋭い音色をトロンボーンから放てば、もうひとりのトロンボーン奏者であるポール・ロバートソンは、大きなからだ全体に共鳴させるかのような太く丸い音で豪快に吹きまくります。左手をだらりとおろし、左肩にトロンボーンをちょこんと乗っけて、右手だけでスライドを操作する姿の、なんとキザでかっこいいことか!

「!」ばかり使ってしまって申し訳ないのですが、とにかく驚きと喜びにあふれたライヴでした。オリジナル曲はさすがキャリア25年の持ち主であるだけにとことん親しみやすく、ザ・ロマンティックス「Talking in Your Sleep」、マイケル・ジャクソン「Billie Jean」、ダフト・パンク「Get Lucky」等のカヴァー曲の"敷居の低さ"にも思いっきり好感を持ちました。店内はほぼ満員だったのも快挙ですが、今後、ザ・ソウル・レベルズにはもっともっと来日してもらって、日本の音楽ファンをファンキー漬けにしてもらいたいと思います。公演は本日まで!
(原田 2015 8.18)

SET LIST

2015 8.17 MON.
1st
1. REBELOSIS
2. LET IT ROLL
3. NOTHING BUT LOVE
4. SWEET DREAMS〜TALKING IN YOUR SLEEP〜SWEET DREAMS
5. CULTURE
6. FAILURE
7. I CAN'T GO FOR THAT
8. BILLIE JEAN
9. SPOTTIEOTTIEDOPALISCIOUS
10. 504
11. GET UP
12. GET LUCKY
EC. UPTOWN FUNK
 
2nd
1. KNIGHTS BY NIGHT
2. BLACK REBEL
3. TOUCH THE SKY
4. FUNKY REBELS
5. CONGA
6. GET FREAKY
7. THE ANTHEM
8. TAKE IT HIGH
9. REBEL ON THAT LEVEL
10. RUMBORUS
11. GET UP
EC. TOM'S DINER

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