2015 9.17 thu. - 9.19 sat.
FOURPLAY
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
全世界で最も高い人気を誇るスムース・ジャズ~フュージョン・ユニットといっていいでしょう。昨日からフォープレイが超満員の観客を前に会心のプレイを繰り広げています。しかも、今年はグループの発足25周年。いつもよりさらに多忙なスケジュールをこなしながらの来日です。オリジナル・メンバーであるボブ・ジェームス、ネイザン・イースト、ハーヴィー・メイソン、3代目ギタリストとして2010年から参加するチャック・ローブ。多種多様なプロジェクトで演奏を続ける4人ですが、彼らが一堂に会した時の魅力は格別です。
メンバーがステージに向かうだけで客席から、まるで古くからの親友を待ちわびていたように盛大な拍手と声援が沸き起こります。グラミー賞にノミネートされた「December Dream」、「Chant」、25周年(シルヴァー・アニヴァーサリー)記念のニュー・アルバム『Silver』からの「Quicksilver」と、ネイザンのファルセットによるスキャットをフィーチャーしたナンバーが多かったのも今回の特徴でしょうか。もうひとつの新曲「Horace」は昨年亡くなったジャズ・ピアノの巨匠、ホレス・シルヴァーに捧げてボブが書きました。「彼のプレイにはずいぶん影響を受けたんだ」とMCで語っていましたが、楽曲もピアノ演奏もボブ・ジェームスならではの強い個性に彩られています。そういえば先日「ブルーノート東京」に登場したカイル・イーストウッドもシルヴァーへのトリビュート「Peace of Silver」を演奏していました。シルヴァーはとても大きなものを、後進ミュージシャンに残したのです。
ステージではもちろん「Max-O-Man」、「Bali Run」等の大定番も演奏されました。後者でボブはピアノの音色を電気的に加工し、パイプ・オルガンのようなトーンでイントロを奏で、そのままおなじみのメロディへと移行します。6弦をフルに使ってメロディアスなフレーズを奏でるネイザンのベース、アーミングも混ぜたチャックのギター、そして数多くのタムやシンバルを鮮やかに使い分けるハーヴィーのドラムス。紳士たちが織り成す円熟のプレイは、明日19日まで続きます。
(原田 2015 9.18)
2015 9.17 THU.
1st | |
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1. | DECEMBER DREAM |
2. | MAX-O-MAN |
3. | CHANT |
4. | QUICKSILVER |
5. | HORACE |
6. | 101 EASTBOUND |
7. | SONNYMOON |
8. | BALI RUN |
EC. | WESTCHESTER LADY |
2nd | |
1. | SILVER STREAK |
2. | DECEMBER DREAM |
3. | MAX-O-MAN |
4. | CHANT |
5. | SILVERADO |
6. | HORACE |
7. | 3RD DEGREE |
EC1. | BALI RUN |
EC2. | WESTCHESTER LADY |