2015 9.26 sat.
HIATUS KAIYOTE
artist HIATUS KAIYOTE
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
飛びきり強力なニュー・アルバム『チューズ・ユア・ウェポン』を携えて、ハイエイタス・カイヨーテが初来日を果たしました。場内は立ち見が出るほどの超満員、主なファン層はメンバーと同年代でしょうか。どれだけ多くのオーディエンスが彼らのライヴを楽しみにしていたかがわかります。ぼくも最初から最後まで引き込まれっぱなしでした。「今、まさに育まれている音楽」を目いっぱい浴びた満足感に包まれました。
メンバーはネイ・パーム(ヴォーカル、ギター、キーボード)、サイモン・マーヴィン(キーボード)、ポール・ベンダー(ベース)、ペリン・モス(ドラムス)の4人。2011年、オーストラリアのメルボルンで結成されました。最新作からだけでなくデビュー作『Tawk Tomahawk』からのナンバーも織り交ぜながら、ときにグルーヴ感満載、ときに神秘的なバンド・サウンドで魅了しました。アルバムを聴いたとき、ぼくは「こんな高度なリズムの絡みや曲のつなぎが、果たしてライヴでも再現できるのだろうか」と思ったものですが、彼らは目の前でそれを演じてくれました。曲はだいたい1曲まるごとでワン・コーラスという感じ(イントロ→1コーラス目のAメロ→ふたたびAメロ→Bメロ→みたびAメロ→間奏→2コーラス目突入、という古式ゆかしきポップ・ソングのセオリーに基づいてはいない)、確たるコード進行もあるようなないような、という印象を受けました。ですが、これが気持ちいいのです。最新CDの帯には"Future Music"と書いてありますが、いいフレーズをつけたなあと思います。
「ブルーノート東京」公演は終わってしまいましたが、明日は横浜で行なわれる「Blue Note JAZZ FESTIVAL」の一番手として登場します。野外で聴く彼らのサウンドは、本日とはまた異なる興奮を与えてくれることでしょう。ディアンジェロ、エリカ・バドゥ、プリンス等からも注目を集める4人組。現代を呼吸し、未来の扉を開くハイエイタス・カイヨーテの世界をぜひどうぞ!
(原田 2015 9.26)
●Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN
2015 9.27 sun. 横浜赤レンガ野外特設ステージ
ハイエイタス・カイヨーテのパフォーマンスは、
DIZ STAGEにて午後1時より!
2015 9.26 SAT.
1st | |
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1. | CHOOSE YOUR WEAPON |
2. | MOBIUS STREAK |
3. | SHAOLIN MONK MOTHERFUNK |
4. | LAPUTA |
5. | DOOMSCAP |
6. | NAKAMARRA |
7. | JECKYLL |
8. | BORDERLINE WITH MY ATOMS |
9. | BOOM CHILD |
10. | BREATHING UNDERWATER |
11. | MOLASSES |
12. | BY FIRE |
EC. | THE WORLD IT SOFTLY LULLS |
2nd | |
1. | CHOOSE YOUR WEAPON |
2. | MOBIUS STREAK |
3. | SHAOLIN MONK MOTHERFUNK |
4. | LAPUTA |
5. | DOOMSCAP |
6. | NAKAMARRA |
7. | ONLY TIME ALL THE TIME: MAKING FRIENDS WITH STUDIO OWL |
8. | JECKYLL |
9. | DAPHNE |
10. | BORDERLINE WITH MY ATOMS |
11. | BOOM CHILD |
12. | MOLASSES |
13. | BREATHING UNDERWATER |
14. | SWAMP THING |
EC. | BUILDING A LADDER |