2015 10.16 fri. - 10.18 sun.
ERIC BENÉT
artist ERIC BENET
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
絶好調を維持し続ける"ラヴ・ソングの伝道者"、エリック・ベネイが日本のホームグラウンド「ブルーノート東京」に戻ってきてくれました。会場の雰囲気は例年以上に華やかで、どのお客さんも笑顔です。それもそのはず、公演の前日にあたる10月15日はエリックの誕生日。祝福ムードの中、ライヴはスタートしました。
バンドが演奏を始めてから少しして、エリックは歌いながらステージに向かいます。ファンが差し出す手をしっかりと握りながら、「Spiritual Thang」を熱唱して場内の盛り上がりをさらに高めます。彼の真骨頂というべきメロウ・ナンバー「Love Of My Own」ではトレードマークのひとつであるファルセットを存分に響かせ、'70年代のソウル・クラシックス「Feel Like Making Love」へ。ロバータ・フラックからディアンジェロまでいろんな歌手がとりあげている大定番ですが、エリックはスキャットによるイントロをしばらく披露してから、存分に歌詞を歌い込みます。間奏部分ではジョナサン・リッチモンド(キーボード)、アフトン・ジョンソン(ベース)、ジョン・"スティックス"・マクヴィッカー(ドラムス)のプレイもフィーチャーされました。またリッチモンドとジョンソンは曲によって見事なバック・コーラスも披露、エリックの優しく潤いのある歌声に深い陰影を加えていました。
「次はサルサやラテンのヴァイブが感じられる曲で、とてもセクシーなんだ。ところで"セクシー"は日本語で何ていうの?」という問いかけに、ファンが「セクシー」と答えて、「ああ、日本語でもセクシーっていうのか。それはコンビニエントだ」とファンを笑わせた後に始まったのはダンス・ナンバー「Spanish Fly」。この曲でオーディエンスを熱くさせてから、極めつけのバラード「Sometimes I Cry」へと突入します。失った恋の苦しさ、切なさを表現するエリックの歌声には、聴きほれるしかありません。
ライヴのラストでは、お待ちかねのバースデイ・セレブレイションもありました。"おめでとう!"の声が飛び交う中、"ハッピー・バースデイ・トゥ・ミー"と歌いながら、ケーキを口に運ぶエリック。この瞬間、彼と日本の距離は一層近くなったに違いありません。公演は18日まで行なわれます。
(原田 2015 10.17)
2015 10.16 FRI.
1st & 2nd | |
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1. | INTRO |
2. | LOVE DON'T LOVE ME |
3. | SPIRITUAL THANG |
4. | CHOCOLATE LEGS |
5. | LOVE OF MY OWN |
6. | FEEL LIKE MAKIN' LOVE |
7. | LET'S STAY TOGETHER |
8. | WHY YOU FOLLOW ME |
9. | SPANISH FLY |
10. | SOMETIMES I CRY |
11. | WHEN YOU THINK OF ME |
12. | I WANNA BE LOVED |
13. | YOU'RE THE ONLY ONE |
EC. | GEORGY PORGY |