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"BAND OF PLEASURE" - Reunion - featuring David T. Walker, June Yamagishi, James Gadson, Toru Tsuzuki, Ko Shimizu

artist DAVID T. WALKER , JAMES GADSON

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


伝説が、約20年ぶりに動き出しました。山岸潤史、デヴィッド・T・ウォーカー、続木徹、清水興、ジェイムズ・ギャドソンからなる"バンド・オブ・プレジャー"のライヴです。結成のきっかけは山岸がアルバム『マイ・プレジャー』(1988年リリース)のレコーディングでデヴィッドと共演したことだそうです。「Best Thing That Ever Happened To Me」におけるあまりにも素晴らしいプレイに涙が出るほど感動した山岸は、「今度はぜひデヴィッドとライヴで演奏したい」との思いを強め、ついにバンド・オブ・プレジャーを結成。'92年の『ライヴ・アット・キリン・プラザ』と2枚のスタジオ・アルバムを出しました。ぼくは当時ジャズ雑誌の編集をしていて、新譜で彼らの作品に接して喜んだひとりですが、なぜかタイミングが合わずライヴに行くことはできませんでした。それだけに今、「やっとこの5人が揃っているところを、生で見ることができた」と感無量です。

公演は明日16日まで行なわれますが、曲目はセットごとに入れ替わるとのこと。何が出るかはそのときのお楽しみといったところでしょうか。初日(14日)のファースト・セットは、『ライヴ・アット・キリン・プラザ』からの曲が中心でした。快活なシャッフル・ブルース「Double Deals」に始まり、「I Can See Clearly Now」ではデヴィッドがイントロでレイ・チャールズやクルセイダーズの演奏で知られる「Hard Times」を挿入して客席を沸かせます。つづいては、"この曲なくしてバンド・オブ・プレジャーは誕生しなかった"といえる「Best Thing That Ever Happened To Me」。ツイン・ギターの魅力をたっぷり味わわせてくれました。

ここからは、背後で的確なビートを刻んでいたジェームズ・ギャドソンにスポットライトが当たります。デヴィッド同様、'60年代から西海岸のソウル・ミュージック・シーンを支えてきたVIPです。しかも彼はヴォーカリストとしても抜群です。「Long Distance Lover」、「Love Land」と、極上の"ドラム叩き語り"で酔わせてくれました。

約20年ぶりの再会とは思えないほど息の合った5人のプレイは、時間の経過を忘れさせてくれました。真のグルーヴが、ここにあります。
(原田 2016 1.15)

SET LIST

2016 1.14 THU.
1st
1. DOUBLE DEALS
2. I CAN SEE CLEARLY NOW
3. BEST THING THAT EVER HAPPENED TO ME
4. WALK THIS WAY
5. LONG DISTANCE LOVER
6. LOVE LAND
7. Y-ENCE
8. YOU ARE MY SUNSHINE
EC. SOUL FOOD CAFE
 
2nd
1. DOUBLE DEALS
2. OVERSTANDING UNDERSTANDING
3. BROTHER SUNSHINE
4. INFRASTRUCTURE
5. TASTE OF TOKYO
6. LOVE LAND
7. MARVIN GAYE MEDLEY
8. YOU ARE MY SUNSHINE
EC. SOUL FOOD CAFE

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