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NEW ORLEANS MARDI GRAS in TOKYO featuring CHA WA

artist CHA WA , 山岸潤史

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


リオと並ぶ世界最大のカーニバル(謝肉祭)のひとつ、ニューオリンズのマルディ・グラ。今年は2月9日に開催されますが、それに先立って「ブルーノート東京」のステージにもマルディ・グラさながらの熱気が運び込まれます。"ノンストップ・グルーヴ・マシーン"の異名をとる注目のバンド、チャ・ワ(2010年結成)の登場です。

メンバーはスパイボーイ・ジャーワン・ブードロー(ヴォーカル、タンバリン)、ビッグ・チーフ・ケントレル・ワトソン(ヴォーカル、ティンバレス)、ウェス・アンダーソン4世(スーザフォン)、山岸潤史(ギター)、スティーブン・マリノウスキ(オルガン、フェンダー・ローズ、シンセサイザー)、ジョー・ジェリーニ(ドラムス)の6人。ジャーワンは"ワイルド・マグノリアス"のモンク・ブードローの孫、アンダーソンはウィントン・マルサリス等との共演で知られるアルト・サックス奏者ウェス・アンダーソンの息子です。ヴォーカルのふたりは赤や白の羽根飾りを身に着けたコスチュームで登場。つい腰が動き出すビート、耳が吸い寄せられるアンサンブル、そして目を捉えて離さない衣装と、あらゆるところから観客を楽しませるステージが繰り広げられました。MCは基本的にグループ創立者のジョーが担当しましたが、ニューオリンズ生活が20年を超える山岸が日本語で語るパートもあり、それもミュージシャンと観客の距離を近づけていたように感じられました。

ハイハットの上に載ったタンバリンが華やかな響きを生み、ヴォーカルのふたりも抜群のリズム感で打楽器を奏でます。'60年代のアメリカン・ポップス「Hey Baby」のとてつもなくソウルフルなヴァージョン、ニューオリンズの大スタンダード・ナンバーというべき「Lil Liza Jane」「Iko Iko」、リフレインが強く耳に残る「New Suit」「Indian Red」などが次々とプレイされます。山岸の粘っこいギター・プレイがブルースやロックの要素を持ち込み、ウェスのスーザフォンは絶妙なシンコペーションを紡ぎ出します。冬まっさかりだというのに、彼らの音楽を聴いていると体が熱くなってきます。「なるほど、これがニューオリンズ・ヴァイブなのか」と思いながら、ぼくはステージを満喫しました。

公演は本日も行なわれます。ミーターズやドクター・ジョンなどニューオリンズR&B/ファンクのファン、クリスチャン・スコットなどニューオリンズ出身の現在進行形ジャズ・ミュージシャンに関心を持っている方にもお勧めです。チャ・ワのマルディ・グラ・ファンクに接して、ホットな2月を過ごしましょう!
(原田 2016 2.5)

SET LIST

2016 2.4 THU.
1st
1. TOOTIE MA
2. MEDLEY (CASANOVA ~ YOU CAN CALL ME AL ~ HEY BABY)
3. LI'L LIZA JANE
4. NEW SUIT
5. ALL ON A MARDI GRAS DAY
6. SHOO FLY
7. JOCK-A-MO (IKO IKO)
8. BIG CHIEF
9. INDIAN RED
10. BROTHER JOHN
EC. CHA WA GOT FIYA
 
2nd
1. ST. JAMES INFIRMARY
2. MEDLEY (CASANOVA ~ YOU CAN CALL ME AL ~ HEY BABY)
3. BIG CHIEF
4. OOH NA NAY
5. JOCK-A-MO (IKO IKO)
6. SHALLOW WATER
7. ALL ON A MARDI GRAS DAY
8. FIREWATER
9. LI'L LIZA JANE
10. NEW SUIT
11. CHA WA GOT FIYA
EC. HEY POCKY WAY

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