2.6 sat., 2.7 sun., 2.8 mon.@Blue Note Tokyo / 2.9 tue. @Cotton Club
NORMAN BROWN @BLUE NOTE TOKYO
artist NORMAN BROWN
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
スムース・ジャズ・ギターのトップランナー、ノーマン・ブラウンのステージが昨日から始まっています。ジョージ・ベンソンやグラント・グリーンから多大な影響を受け、'92年にモータウン傘下のジャズ・レーベル"モージャズ"からアルバム・デビュー。モージャズ閉鎖後はワーナー・ブラザーズやピーク・レコード(リッピントンズのラス・フリーマンが設立)から快調にアルバムをリリースしています。2002年の『Just Chillin'』は、見事グラミー賞の最優秀ポップ・インストルメンタル部門に輝きました。
ブラウンは演奏の合間に、「久しぶりだね、会いたかったよ」と観客に呼びかけます。それもそのはず、ブルーノート東京への登場は約10年ぶり。日本のファンに寄せるブラウンの思いと、彼のライヴを待ち望んでいたオーディエンスの気迫がぶつかりあうかのような熱いステージが繰り広げられました。プログラムも幅広い年代のレパートリーをバランスよく配置し、セカンド・アルバム『After the Storm』からのメドレー、ワーナー時代の作品『West Coast Coolin'』のタイトル曲なども聴かせてくれました。
以前ライヴを見たときの印象から、ぼくはブラウンに対して"フルアコないしセミアコを弾く"という印象を持っていたのですが、この日はソリッド・タイプのギターを縦横無尽に弾きまくっていました。メロディとコード・カッティングを織り交ぜたプレイは歯切れよく、高速パッセージも思いのまま。ピック弾きと親指弾きを使い分けながらのオクターヴ奏法も実に鮮やかでした。そしてヴォーカル曲の割合が増えたのも、今回のステージの注目すべきポイントです。ベンソンの得意技であるギターとスキャットのユニゾンを見事、自分のものにしているだけではなく、ベンソンの十八番「This Masquerade」(スキャットではなく歌詞)を弾き語りでしっとり聴かせるなど、シンガーとしてのブラウンにも大いに惹かれる一夜でした。
とにかくブラウンは張り切っています。「スムース・ジャズって、こんなにエキサイティングなものなのか」と、驚きながら、彼のファイン・プレイを満喫していただけたらと思います。公演は8日までブルーノート東京、9日がコットンクラブです。
(原田 2016 2.7)
Photo by Tsuneo Koga
2016 2.6 SAT.
1st | |
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1. | TAKE ME THERE |
2. | WEST COAST COOLIN' |
3. | RAIN~NIGHT DRIVE MEDLEY |
4. | I STILL BELIEVE |
5. | AFTER THE STORM MEDLEY |
6. | ANGEL |
7. | GUITAR STORY |
8. | JUST BETWEEN US |
9. | BETTER DAYS AHEAD |
10. | LYDIAN |
11. | THAT'S THE WAY LOVE GOES |
2nd | |
1. | TAKE ME THERE |
2. | WEST COAST COOLIN' |
3. | RAIN~NIGHT DRIVE MEDLEY |
4. | WHAT'S GOING ON |
5. | AFTER THE STORM MEDLEY |
6. | ANGEL |
7. | GUITAR STORY |
8. | JUST BETWEEN US |
9. | BETTER DAYS AHEAD |
10. | LYDIAN |
11. | THAT'S THE WAY LOVE GOES |