2016 2.11 thu., 2.12 fri., 2.13 sat.
ROY AYERS UBIQUITY
artist ROY AYERS
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
クール、メロウ、グルーヴィー、ファンキー、ダンサブル。
ブラック・ミュージックのゴッドファーザーのひとり、ロイ・エアーズの熱演が昨日から始まっています。1960年代初頭にヴィブラフォン奏者としてデビューし、フルート奏者ハービー・マンのバンドを経て'71年に自身のバンド"ユビキティ"を結成。シンガー、エンターテイナーとしての才能も開花させ、数多くのヒット・アルバムやヒット・ナンバーを放つとともに、ハリー・ウィテカー、リッキー・ローソン、フスト・アルマリオ、フィリップ・ウー、ザッカリー・ブルーなど数々の逸材を広く紹介してきました。今年は"ユビキティ"の結成45周年。本当に良いタイミングでの来日です。
「Mystic Voyage」から始まった初日のプログラムは、"ロイ・エアーズ・グレイテスト・ヒッツ"というべきもの。続く「Running Away」ですでに観客は総立ち状態です。ロイはマレット・シンセサイザーの音色を細かく調整しながら流れるようなプレイを演じ、コクのある歌声も聴かせます。映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」でも効果的に使われていた「Everybody Loves The Sunshine」では、スペシャル・ゲストとしてTOKUが登場(彼は2001年のアルバム『Bewitching』にロイを招いています)。ミュート・トランペット、マレット・シンセ、キーボードのアンサンブルが、この曲に新たな魅力を加えました。
その後も「Can't You See Me」、「Don't Stop The Feeling」、「Searchin'」、ドナルド・ニックスのスラップ・ベースが炸裂する「Love Will Bring Us Back Together」など、パフォーマンスは快調に続きます。リード・ヴォーカルのジョン・プレスリーは観客の煽りも絶妙。曲の途中の絶妙なタイミングで観客にスクリームを求め、その大声援を聞いたロイが満面の笑顔で、より速度を増したマレットさばきを披露する場面もありました。今なお色あせないジャズ・ファンクの真髄を、ぜひライヴでお楽しみください。公演は13日まで続きます。
(原田 2016 2.12)
Photo by Tsuneo Koga
2016 2.11 THU.
1st | |
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1. | SWEET TEARS |
2. | WE LIVE IN BROOKLYN BABY |
3. | EVERYBODY LOVES THE SUNSHINE |
4. | RED BLACK AND GREEN |
5. | RUNNING AWAY |
6. | CAN'T YOU SEE ME |
7. | EVOLUTION |
EC. | WANNA DO |
2nd | |
1. | MYSTIC VOYAGE |
2. | RUNNING AWAY |
3. | EVERYBODY LOVES THE SUNSHINE |
4. | I WANNA TOUCH YOU BABY |
5. | EVOLUTION |
6. | DON'T STOP THE FEELING |
7. | NO STRANGER TO LOVE |
8. | LIFE IS JUST A MOMENT |
9. | SEARCHING |
10. | LOVE WILL BRING US BACK TOGETHER |