2.19 fri., 2.20 sat. @Blue Note Tokyo / 2.21 sun. @Motion Blue Yokohama / 2.28 sun. @Cotton Club
JOHN TROPEA BAND featuring STEVE GADD, RANDY BRECKER, RUSTY CLOUD, NEIL JASON, "BLUE" LOU MARINI, LARRY FARRELL & RONNIE CUBER @BLUE NOTE TOKYO
artist JOHN TROPEA , RANDY BRECKER , RONNIE CUBER , STEVE GADD
さすが、ミュージシャンズ・ミュージシャン。ヴェテラン・ギタリストのジョン・トロペイの公演にはビッグ・ネーム/実力者がずらりと並ぶ。
元ブレッカー・ブラザースのランディ・ブレッカー(トランペット)と元ザ・ガッド・ギャングのロニー・キューバー(バリトン・サックス)、そして泣く子も黙る(?)スティーヴ・ガッド(ドラム)はブルーノート東京でリーダー公演を過去持っている面々。それからオルガンのラスティ・クラウドはサウスサイド・ジョニーやゲイリー・US・ボンズらR&B味ロッカー御用達奏者であり、ホーン奏者のまとめ役も担うテナー・サックスのルー・マリーニは映画「ブルース・ブラザース」の役者出演(アリサ・フランクリンと絡んだ!)でも知られる御仁。さらに、トロンボーン奏者のラリー・ファレルはボブ・ミンツァー・ビッグ・バンドの主要構成員であり、ベースのニール・ジェイソンはザ・ブレッカー・ブラザースを支えてもいる。なお、トロペイとマリーニとクラウドとファレルは、3月下旬にスティーヴ・クロッパー率いるブルース・ブラザース・バンドでもやってくる。
ステージに向かって右側に、管奏者が4人並ぶ。そんな編成に表れているように、今回のトロペイ公演はダイナミックな管音を介し、より肉体感と立体感に富む。タイトでファンキーなビートのもと、管セクションのアンサンブルやソロがフィーチャーされ、全8人の大型表現は意気揚揚と進んで行く。
演奏曲は同様の編成で録られたトロペイの近作『ガット・ユア・リズム!』収録曲を中心に、マーヴィン・ゲイ曲カヴァーなどもあり。それらに触れて感じずにはいられないのは、これぞ<米国イースト・コーストの重みやスリルを抱えた、黄金のディープ・フュージョン表現>であるということ。1970年代に若き彼らが歓びととともに切磋琢磨したシーンの熱気や創意を今に移したパフォーマンスがここにはあった!
トロペイはカッティングやオクターヴ奏法多用のギター演奏で、バンドの音をぐいぐいとコントロールする。彼に続くバンド員たちも皆で演奏をシェアできて、とてもうれしそう。まさにそれは、"カンパニー"の表現というに相応しいものではなかったか。そんなジョン・トロペイ・バンドの珠玉の音は本日20日とともに、21日にモーション・ブルー・ヨコハマ、さらに28日には丸の内・コットンクラブで披露される。
text : 佐藤英輔
3年半の出版社勤務を経て、ポップ・ミュージックについての文章を書き出す。今年の秋で、フリーランス30周年となる。ブログはこちらから
JOHN TROPEA BAND
featuring STEVE GADD, RANDY BRECKER, RUSTY CLOUD, NEIL JASON, "BLUE" LOU MARINI, LARRY FARRELL & RONNIE CUBER
Photo by Yuka Yamaji
2016 2.19 FRI.
1st | |
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2nd | |
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