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JOHN TROPEA BAND featuring STEVE GADD, RANDY BRECKER, RUSTY CLOUD, NEIL JASON, "BLUE" LOU MARINI, LARRY FARRELL & RONNIE CUBER @BLUE NOTE TOKYO

artist JOHN TROPEA , RANDY BRECKER , RONNIE CUBER , STEVE GADD

REPORT

 さすが、ミュージシャンズ・ミュージシャン。ヴェテラン・ギタリストのジョン・トロペイの公演にはビッグ・ネーム/実力者がずらりと並ぶ。

 元ブレッカー・ブラザースのランディ・ブレッカー(トランペット)と元ザ・ガッド・ギャングのロニー・キューバー(バリトン・サックス)、そして泣く子も黙る(?)スティーヴ・ガッド(ドラム)はブルーノート東京でリーダー公演を過去持っている面々。それからオルガンのラスティ・クラウドはサウスサイド・ジョニーやゲイリー・US・ボンズらR&B味ロッカー御用達奏者であり、ホーン奏者のまとめ役も担うテナー・サックスのルー・マリーニは映画「ブルース・ブラザース」の役者出演(アリサ・フランクリンと絡んだ!)でも知られる御仁。さらに、トロンボーン奏者のラリー・ファレルはボブ・ミンツァー・ビッグ・バンドの主要構成員であり、ベースのニール・ジェイソンはザ・ブレッカー・ブラザースを支えてもいる。なお、トロペイとマリーニとクラウドとファレルは、3月下旬にスティーヴ・クロッパー率いるブルース・ブラザース・バンドでもやってくる。

 ステージに向かって右側に、管奏者が4人並ぶ。そんな編成に表れているように、今回のトロペイ公演はダイナミックな管音を介し、より肉体感と立体感に富む。タイトでファンキーなビートのもと、管セクションのアンサンブルやソロがフィーチャーされ、全8人の大型表現は意気揚揚と進んで行く。

 演奏曲は同様の編成で録られたトロペイの近作『ガット・ユア・リズム!』収録曲を中心に、マーヴィン・ゲイ曲カヴァーなどもあり。それらに触れて感じずにはいられないのは、これぞ<米国イースト・コーストの重みやスリルを抱えた、黄金のディープ・フュージョン表現>であるということ。1970年代に若き彼らが歓びととともに切磋琢磨したシーンの熱気や創意を今に移したパフォーマンスがここにはあった!

 トロペイはカッティングやオクターヴ奏法多用のギター演奏で、バンドの音をぐいぐいとコントロールする。彼に続くバンド員たちも皆で演奏をシェアできて、とてもうれしそう。まさにそれは、"カンパニー"の表現というに相応しいものではなかったか。そんなジョン・トロペイ・バンドの珠玉の音は本日20日とともに、21日にモーション・ブルー・ヨコハマ、さらに28日には丸の内・コットンクラブで披露される。    


text : 佐藤英輔
3年半の出版社勤務を経て、ポップ・ミュージックについての文章を書き出す。今年の秋で、フリーランス30周年となる。ブログはこちらから


JOHN TROPEA BAND 
featuring STEVE GADD, RANDY BRECKER, RUSTY CLOUD, NEIL JASON, "BLUE" LOU MARINI, LARRY FARRELL & RONNIE CUBER

2016. 2.21 sun モーション・ブルー・ヨコハマ
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2016. 2.28 sun コットンクラブ
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Photo by Yuka Yamaji

SET LIST

2016 2.19 FRI.
1st
1. SOUL SURFIN'
2. HIP TO THE HIPS
3. BIKINI BEACH
4. 7TH AVENUE SOUTH
5. LET'S GET IT ON
6. MAMBO INN
7. GOTCHA RHYTHM RIGHT HERE PART 1
EC. I WISH
 
2nd
1. SOUL SURFIN'
2. HIP TO THE HIPS
3. BIKINI BEACH
4. 7TH AVENUE SOUTH
5. LET'S GET IT ON
6. PANDORA'S BOX
7. GOTCHA RHYTHM RIGHT HERE PART 1
EC. 7TH HEAVEN

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