2016 2.21 sun., 2.22 mon., 2.23 tue., 2.24 wed.
KOOL & THE GANG
artist KOOL & THE GANG
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ゴリゴリのファンク、メロウなバラード、ジャズのテイストを盛り込んだホーン・セクションの響き。ワン&オンリーのパーティ・ユニット"クール&ザ・ギャング"が、今年も元気な姿を見せてくれました。前身バンドの結成は1964年、現在のバンド名になってからも46年が経つという、超の字のつく老舗です。創立メンバーのベース奏者ロバート・クール・ベルはますます元気、リード・ヴォーカルを担当するショーン・マッキラーとラヴェル・エヴァンスの活気あるパフォーマンスも見事でした。
リズム・セクションが先にステージで演奏を始め、続いてホーン・セクションやヴォーカリストが登場します。「パーティの準備はいいか?」という呼びかけに、すさまじい歓声があがります。あとはただ、次から次へと登場する有名曲に身をまかせるだけです。「Fresh」、アミル・ベイヤンのロック調ギターが炸裂する「Tonight」、「Emergency」でフロアを熱くした後は(ホーン・セクションの面々が、吹いていないときに行なうダンスも圧巻でした)、「Joanna」でクールダウン。「ここにいるすべての女性に捧げたい」というMCも粋です。
「1970年代にトリップしよう!」という声のあと、グループの出世曲が次々と登場します。「Funky Stuff」、「Jungle Boogie」などなど、これらが新曲として出た頃、ぼくの記憶によればクール&ザ・ギャングはよく、"クルセイダーズ"や"アース、ウィンド&ファイアー"と並ぶブラック・ファンクの有力グループとして雑誌に紹介されていました。クルセイダーズも今はなく、アースも先ごろモーリス・ホワイトを失ってしまいました。しかしロバート・クール・ベルは健在、「Funky Stuff」ではステージ前方に出てベースとコーラスの両方で存在感を発揮しました。また「Hollywood Swinging」では歌詞の一部を"トーキョー・シティ"と替えて熱唱。サン・ラー・アーケストラの一員でもあるマイケル・レイ(トランペット)、他界したクリフォード・アダムス(オルガン奏者チャールズ・アーランドらとも共演)の後釜を務めるジャーメイン・ブライソン(トロンボーン)らも、ジャズのルーツを強く反映したアドリブで喝采をさらいます。
バンドの熱気と客席の熱狂がぶつかりあい、もう勢いは止まりません。「Ladies Night」(ベルのベース・ソロも聴くことができました)、オーディエンスのスクリームが炸裂した「Get Down On It」、そして極めつけの「Celebration」。文字通りの"セレブレイション"にあふれたショウを、ぼくは心から満喫しました。パーティは24日まで開催!
(原田 2016 2.22)
Photo by Tsuneo Koga
2016 2.21 SUN.
1st | |
---|---|
1. | OPENING |
2. | FRESH |
3. | TONIGHT |
4. | EMERGENCY |
5. | MISLED |
6. | JOANNA |
7. | TOO HOT |
8. | FUNKY STUFF |
9. | JUNGLE BOOGIE |
10. | HOLLYWOOD SWINGING |
11. | CHERISH |
12. | REGGAE DANCING |
13. | LADIES NIGHT |
14. | GET DOWN ON IT |
EC. | CELEBRATION |
2nd | |
1. | OPENING |
2. | FRESH |
3. | TONIGHT |
4. | EMERGENCY |
5. | MISLED |
6. | JOANNA |
7. | TOO HOT |
8. | FUNKY STUFF |
9. | JUNGLE BOOGIE |
10. | HOLLYWOOD SWINGING |
11. | CHERISH |
12. | LADIES NIGHT |
13. | GET DOWN ON IT |
EC. | CELEBRATION |