2016 2.25 thu., 2.26 fri.
CLÉMENTINE with special guest MAKI NOMIYA
artist CLEMENTINE , 野宮真貴
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
フレンチ・ポップスの親善大使、クレモンティーヌが今年も名手たちを引き連れて公演中です。「今夜、皆様とご一緒できてとてもうれしいです」という日本語のMCを挟みながら、「男と女」、「Paris Walk」など十八番に加え、セルジュ・ゲンスブールの「Couleur Cafe」など最近ではごぶさただったレパートリーも聴かせてくれました。アコースティック・ギターとスキャットのユニゾン・ソロでもテクニシャンぶりを発揮するロブソン・ガルディーノ、粒立ちの良いタッチを持つピアニストのローレン・デ・オリヴェイラの伴奏も光りました。
中盤ではお待ちかね、スペシャル・ゲストの野宮真貴が登場します。元ピチカート・ファイヴの"渋谷系の歌姫"こと野宮と、"フランスの渋谷系"との異名を持つ(?)クレモンティーヌの出会いです。二人が一緒に舞台に立つのは、意外にも今回が初めてとのこと。クレモンティーヌは1993年に『アン・プリヴェ~東京の休暇』というアルバムで小沢健二、田島貴男、高浪敬太郎ら、いわゆる渋谷系アーティストの楽曲を歌っていますが・・・・。野宮はやはりゲンスブールが書いた「想い出のロックン・ローラー」を大貫妙子の日本語詞で歌い、続いて渋谷系のアンセムのひとつといっていいピチカートの「東京は夜の七時」をアップ・テンポの4ビート・アレンジで歌いました。ソロ、ポータブル・ロック、ピチカート、そして再びソロと、輝かしい歌声で時代を彩ってきた彼女の生き生きしたパフォーマンスに、ぼくは「こんどはぜひブルーノート東京で単独公演を」と願わずにいられません。フランスを意識して、ベレー帽の上にエッフェル塔のオブジェを立てて登場したファッション・センスにも唸らされました。
場内が暗転すると、衣装チェンジを済ませたクレモンティーヌが登場します。「卒業写真」、「バカボン・メドレー」など、日本の国民的ナンバーを、フランス語でつぶやくように綴ります。「ラムのラブソング」ではクリストフ・ブラスが軽快なドラム・ソロを披露。「オー・シャンゼリゼ」では、バンド・メンバー全員が観客と一緒にリフレインを合唱します。そしてオーラスは、野宮とのデュエットでピチカート・ファイヴの「ウィークエンド」。クレモンティーヌはこの曲を1998年のアルバム『エル・デテ~夏時間』で取り上げていました。まず野宮が伸びやかな声で日本語詞を歌い、続いてクレモンティーヌがフランス語でウィスパー・ヴォイスを聴かせます。曲が進むにつれ、ふたりの個性が溶け合い、味わい豊かな世界を作ってゆくのです。共演は本日も行なわれます。
(原田 2016 2.26)
2016 2.25 THU.
1st | |
---|---|
1. | Marizinha |
2. | It's a Shame |
3. | Pillow Talk |
4. | A St Tropez |
5. | Un homme et une femme |
6. | Jérémie |
7. | Paris Walk |
8. | Couleur café |
9. | Ex fan des sixties |
10. | Tokyo wa yoru no shichiji |
11. | Photo de classe |
12. | Les parfums du printemps |
13. | Bakabon Medley |
14. | Ramu's Lovesong |
15. | Les Champs-Elysées |
EC1. | Comme d'habitude |
EC2. | Weekend |
2nd | |
1. | Marizinha |
2. | Pillow Talk |
3. | A St Tropez |
4. | Un homme et une femme |
5. | Jérémie |
6. | Paris Walk |
7. | Couleur café |
8. | Ex fan des sixties |
9. | Tokyo wa yoru no shichiji |
10. | Photo de classe |
11. | Bakabon Medley |
12. | Ramu's Lovesong |
13. | Les Champs-Elysées |
EC1. | Comme d'habitude |
EC2. | Weekend |