2016 2.27 sat., 2.28 sun.
HIROMI IWASAKI Acoustic Live 2016
artist 岩崎宏美
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
1975年にデビュー以来、第一線に立ち続ける真の実力者、岩崎宏美が昨年に続いてブルーノート東京に登場しています。今回は「アコースティックライブ2016」と題しての公演。元ナニワ・エキスプレスのメンバーで(先日バンド・オブ・プレジャーの一員として登場した清水興も、このグループ出身です)、プロデューサーとしても幅広い活動を続ける青柳誠がピアノを担当し、バークリー音楽院出身、作編曲、プロデューサー、T-SQUAREの元フロントマン宮崎隆睦とのユニットTeatro Raffinatoとしても活動をしている下野ヒトシがベースを担当。パフォーマンスするのは、彼らと岩崎宏美の計3人。ギター奏者もドラム奏者もいません。必要最小限のフォーマットから、途方もなく豊かな世界が生み出されます。
まず青柳と下野がステージ上で演奏を始め、続いて岩崎が歌いながら登場します。彼女の名声を決定づけた初期のナンバーの数々が、シックな彩りを持って生まれ変わります。あの曲がジャズ風になったり、この曲がボサ・ノヴァ・アレンジになったり、会場に来た方はこのパートひとつとっても、何度も新鮮な気分を味わうに違いありません。アコースティック編成ということもあってか、丁寧な発声としっかりした歌詞の発音が従来以上に際立って聴こえるのも嬉しいところです。それにしても故・阿久悠は、なんと物語性に富んだ歌詞を彼女に提供したのでしょうか。
今回のステージは毎回セットリストが替わります。2/27の2ndステージでは2012年にリリースされたアルバム『Dear Friends VI さだまさしトリビュート』から「秋桜」と「いのちの理由」を披露。さだまさしの人柄のすばらしさ、日本語歌詞の美しさについて触れながら、一語一句をかみしめるように(後者では手話を交えながら)歌いました。また40周年を記念して発表されたシングル「光の軌跡」も披露。
3月2日にはライブDVDをリリース、4月17日にはツアーファイナルをティアラこうとうで迎える岩崎宏美。ますます磨きのかかる歌心を、クラブならではの親密感あふれる距離で味わえるのは、本日までです。
(原田 2016 2.28)
Photo by Yuka Yamaji
2016 2.27 SAT.
1st | |
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1. | メドレーロマンス~私たち~センチメンタル~シンデレラ・ハネムーン |
2. | 手紙 |
3. | Thank You! |
4. | 春おぼろ |
5. | 秋桜 |
6. | 思秋期 |
7. | IMAGINE(一五一会) |
8. | シアワセノカケラ |
9. | いのちの理由 |
10. | 聖母たちのララバイ |
EC. | 光の軌跡 |
2nd | |
1. | あざやかな場面 |
2. | メドレーロマンス~私たち~センチメンタル~シンデレラ・ハネムーン |
3. | 万華鏡 |
4. | 思秋期 |
5. | すみれ色の涙(一五一会) |
6. | BENのテーマ(一五一会) |
7. | 月見草 |
8. | 案山子 |
9. | いのちの理由 |
10. | 聖母たちのララバイ |
EC. | 光の軌跡 |