2016 3.18 fri., 3.19 sat., 3.20 sun.
BRENNA WHITAKER
artist BRENNA WHITAKER
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
世界的なヒットメイカー、デヴィッド・フォスターがマイケル・ブーブレ以来初めて育成からプロデュースまでを担当。エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、アニタ・オデイからダイアナ・クラールまで数々のスター・シンガーを擁してきた名門レーベル"ヴァーヴ"が今、社運を賭けて売り出している新星がついに初来日を果たしました。
彼女の名前はブレナ・ウィテカー。米国カンザス・シティに生まれ、11歳で活動を開始。スティーヴィー・ワンダーやクインシー・ジョーンズからも絶賛を受ける実力の持ち主です。ジャケット写真を見ると女優かモデルか、という感じで、正直申し上げてスタイリッシュすぎる印象もあったのですが、実際のブレナはユーモアにあふれ、よく笑い、MCでは「ラーメンがおいしかった」「ゴジラが好き」などと観客に気さくに語り掛けるキャラクターの持ち主です。
モノクロ画像によるミュージック・ビデオが話題を集めている「Black And Gold」から始まったセットリストは、最新ミュージック・ビデオが解禁されたばかりの「Love Back」、バート・バカラック作「A House Is Not A Home」、レスリー・ゴーアが60年代にヒットさせた「You Don't Own Me」などデビュー・アルバムからのナンバーを中心にした構成。
アルバムにも参加していたドラマーのリンドン・ロシェル(スティーヴィーやエスペランサ・スポルディングとも共演歴あり)がダイナミックなプレイで客席をわかせ、3本の管楽器からなるホーン・セクションもリッチな響きでブレナの歌唱を盛り上げます。アルバム未収録曲も、やはりバカラック作でディオンヌ・ワーウィックの十八番である(9月の「ブルーノート東京」公演でも歌われました)「Anyone Who Had A Heart」、バース(導入部)から丁寧に歌い上げた「For All We Know」、かつて共演した英国の大歌手トム・ジョーンズの持ち歌である「Kiss」、自らのカントリー・ルーツと向き合った「My Heart Cries For You」と盛りだくさんでした。
先ごろまで熱唱を繰り広げていたリアノン・ギデンズ、そしてこのブレナ・ウィテカー、さらに21日からのリサ・フィッシャー公演と、3月のブルーノート東京は"ディーヴァ・ウィーク"が続きます。魅力のつきないフィメール・ヴォーカルの世界を、存分にお楽しみください。
(原田 2016 3.19)
Photo by Takuo Sato
2016 3.18 FRI.
1st | |
---|---|
1. | BLACK AND GOLD |
2. | MISTY BLUE |
3. | LOVE BACK |
4. | A HOUSE IS NOT A HOME |
5. | ANYONE WHO HAD A HEART |
6. | I CAN'T HEAR A WORLD YOU SAY |
7. | WALKIN IN THE SAND |
8. | FOR ALL WE KNOW |
9. | KISS |
10. | YOU DON'T OWN ME | 11. | READING RAINBOW~ITI HE HO | 12. | MY HEART CRIES FOR YOU | 13. | ONE MORE TRY | EC. | LIGHT |
2nd | |
1. | BLACK AND GOLD |
2. | MISTY BLUE |
3. | LOVE BACK |
4. | A HOUSE IS NOT A HOME |
5. | ANYONE WHO HAD A HEART |
6. | I CAN'T HEAR A WORLD YOU SAY |
7. | WALKIN IN THE SAND |
8. | FOR ALL WE KNOW |
9. | KISS |
10. | YOU DON'T OWN ME | 11. | LIGHT | 12. | MY HEART CRIES FOR YOU | 13. | ONE MORE TRY | 14. | LIGHT | EC. | READING RAINBOW~ITI HE HO |