2016 4.18 mon., 4.19 tue., 4.20 wed.
MATT BIANCO (MARK REILLY) meets NEW COOL COLLECTIVE
artist MATT BIANCO , NEW COOL COLLECTIVE
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
英国とオランダの伊達男たちが、今、東京で熱演しています。マット・ビアンコのマーク・ライリーと、ベンジャミン・ハーマン率いるニュー・クール・コレクティヴ(NCC)の共演です。ベンジャミンは80年代からビアンコの大ファンだったそうですが、昨年一緒にツアーを行なってすっかり意気投合、新作コラボ・アルバム『ザ・シングス・ユー・ラヴ』を携えての来日公演となりました。
オープニングはNCCのインスト曲「Rantanplan」。アフロ・ビートとスカを混ぜたような曲調の中で、ベンジャミンのテナー・サックス、デヴィッド・ロックフェラーのトロンボーンが奔放にソロをとります。このナンバーで会場を大いに暖めた後、いよいよマークの登場です。ぼくは彼に"開襟シャツ"というイメージがあるのですが、今回は黒のセーターにジャケットでキメています。メンバー全員でハンドクラップをするラテン調「We Should Be Dancing」を軽やかに歌い上げた後は、しっとりした「The Things You Love」へ。前の曲でベンジャミンはアルト・サックス、デヴィッドはトランペットを吹いていましたが、この曲ではフルートとフリューゲルホーンを用いて優しいアンサンブルを奏でます。このふたりの鮮やかな持ち替えも、今回のライヴの魅力のひとつです。続いてはビアンコ初期の代表曲である「Whose Side Are You On」。サビの部分では客席の大合唱も聴くことができました。
ビアンコの定番が次々と新たなアレンジで生まれ変わっていく中、続く「Ogun」はアフロ・キューバン・ジャズというべきインスト・ナンバー。デヴィッドのミュート・トランペットからはディジー・ガレスピー、ベンジャミンのアルトからはチャーリー・パーカーを思わせるフレーズも飛び出して、彼らが伝統的なモダン・ジャズ経験を持っていることが改めてわかりました。次の曲からは再びマークが登場し、「Don't Blame It On That Girl」などダンサブルな世界を立て続けに披露。客席は総立ちになりました。
都会的で粋でダンサブルな、"大人の夜"。伊達男たちのスタイリッシュな世界を、存分にお楽しみください。公演は20日まで続きます。
(原田 2016 4.19)
Photo by Tsuneo Koga
2016 4.18 MON.
1st | |
---|---|
1. | RANTANPLAN |
2. | WE SHOULD BE DANCING |
3. | THE THINGS YOU LOVE |
4. | WHOSE SIDE ARE YOU ON? |
5. | BRING IT ON |
6. | YEH YEH |
7. | OGUN |
8. | MORE THAN I CAN BEAR |
9. | DO THE RIGHT THING |
10. | BREAKING OUT |
11. | DOUBLE STITCH |
12. | DON'T BLAME IT ON THAT GIRL |
EC. | GET OUT OF YOUR LAZY BED |
2nd | |
1. | RANTANPLAN |
2. | WE SHOULD BE DANCING |
3. | THE THINGS YOU LOVE |
4. | WHOSE SIDE ARE YOU ON? |
5. | BRING IT ON |
6. | YEH YEH |
7. | OGUN |
8. | MORE THAN I CAN BEAR |
9. | DO THE RIGHT THING |
10. | BREAKING OUT |
11. | DOUBLE STITCH |
12. | DON'T BLAME IT ON THAT GIRL |
EC1. | GET OUT OF YOUR LAZY BED |
EC2. | TRAMP STAMP |