2016 6.8 wed., 6.9 thu., 6.10 fri.
CHAMPLIN WILLIAMS FRIESTEDT
artist CHAMPLIN WILLIAMS FRIESTEDT
新曲に加え、TOTOやシカゴ時代の名曲が瑞々しく蘇るステージ
AORファン待望のCWF公演が遂に実現。北欧では既にこのトライアングルでのツアーが3年前に実現していて、ライヴ盤/映像までシュートされたが、その時のコットン・クラブでの日本公演はビル・チャンプリン抜きのツー・トップ。もちろんそれでも充分に濃い内容だったが、やはり3人揃うと音の厚み、迫力が全然違う。とりわけ今回は、ビルのワイフでCWFのレコーディングにも参加したシンガー、タマラ・チャンプリンも同行。ビル、ジョセフ、タマラに、前回公演も一緒だったkyd&Chorusのステファン・ガナーソンを加え、リッチなヴォ−カル・ハーモニーを聴かせてくれた。
ショウはTOTOのナンバー<Goin' Home>で、きらびやかにスタート。そのままビルのソロ作から、軽快なシャッフル・チューン<Take It Uptown>へ続く。前半はオルガンを弾いたビルが、曲半ばでギターを手に前へ出て、骨っぽいソロを披露。やはりこの人は "サマー・オブ・ラヴ"の生き残りだと実感させられた。続いてCWFのアルバムから、カッチリまとまったアンサブルの2曲を披露。再びマイクの前に立ったビルがブルーのギターでゆるく刻み始めたのは、シカゴ在籍時の大ヒット<Look Away>だった。メロディを崩してフェイクで歌うビルのヴォーカルはサスガだが、ここではピーターが流麗なソロを披露。典型的バイ・プレイヤーでいつもアンサンブルに気を配っている彼が、とても気持ち強さそうにギターを鳴らしていたのが印象的だった。そしてビルの歌のスケールの大きさが堪能できる<Satisfaction>で、中盤のハイライトを迎える。
そしてここから日替わりメニュー。初日1stショウではステファンをフィーチャーした<Gotta Find It>、2ndショウではタマラの<Dreamin' Of Chagall>が歌われ、後半の盛り上がりへ。この先は、実際に足を運んでみないと何が飛び出すか分からない。個人的には、1stでCWFの新曲<Runaway>、2ndでジョージ・ベンソンでもお馴染み<Turn Your Love Around>を取り上げてくれたのが嬉しかった。
そして本編ラストは、ビルのファンキー・ロック・チューン<Headed For The Top>。メンバー紹介を兼ねたソロ回しで喝采を浴び、アンコールはお待ちかね、ジョセフの名刺代わりであるTOTO<Pamela>で熱く締められた。
ジョセフはTOTOで来たばかりだからか、ビルのフィーチャー度が高く、また往年の名曲が数多く取り上げられた今回のCWF公演。欧州ツアーから少しブランクがあったため、残り2日4ステージ、回を追うごとに濃くなっていく極上AORライヴが楽しめそうである。
(2016 6.9)
text : 金澤寿和
AORを中心に、70〜80年代の都市型サウンドに愛情を注ぐ音楽ライター。Light Mellowの看板の下、CWF最新作を始め、たくさんのCD解説を書いています。日々更新の人気ブログも展開中。
Photo by Great The Kabukicho
2016 6.8 WED.
1st | |
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1. | GOIN' HOME |
2. | TAKE IT UPTOWN |
3. | ARIA |
4. | NIGHTFLY |
5. | LOOK AWAY |
6. | SATISFACTION |
7. | GOTTA FIND IT |
8. | RUNAWAY |
9. | GOIN' HOME (INSTRUMENTAL) |
10. | HARD HABIT TO BREAK |
11. | HEADED FOR THE TOP |
EC. | PAMELA |
2nd | |
1. | GOIN' HOME |
2. | TAKE IT UPTOWN |
3. | ARIA |
4. | NIGHTFLY |
5. | LOOK AWAY |
6. | SATISFACTION |
7. | DREAMIN' OF CHAGALL |
8. | TURN YOUR LOVE AROUND |
9. | AFTER THE LOVE IS GONE |
10. | HEADED FOR THE TOP |
EC. | PAMELA |