2016 6.19 sun., 6.20 mon., 6.21 tue., 6.22 wed.
TAKE 6
artist TAKE6
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
鳴りやまない拍手と声援、会場中に広がる観客とメンバーの笑顔。ア・カペラ・グループの最高峰、テイク6久々の「ブルーノート東京」公演がただいま、絶賛開催中です。
オープニングは「Come On」。6人は歌いながらバンドスタンドにかけのぼり、たちまち場内から盛大なハンドクラップを引き出します。"ナナナナ~"というファンとのコール&レスポンスから始まったのは、「Wade in the Water」。19世紀にはすでに親しまれていたとも伝えられる古い聖歌ですが、テイク6はそこにレゲエ風のアレンジを加えて軽やかに歌います。MCパートでは初来日メンバーのジャレット・ジョンソンを念入りに紹介し、"彼は昨日この曲を覚えたんだよ"というジョークまじりの前置きの後、グループの最初期を代表するナンバー「Spread Love」へ。ぼくが彼らのファンになったのは'80年代後半のことですが、テレビ放映されたグラミー賞のパフォーマンスでその見事なハーモニーと乗りの良さに感銘を受け、少し後にこの曲をラジオで聴いて一気にテイク6の世界に引き込まれたことを思い出します。その次は最新アルバム『Believe』からの「Reset」。1988年のナンバーと、2016年のナンバーが何の違和感もなく続きます。
スティーヴィー・ワンダーの「Overjoyed」はア・カペラではなく、アコースティック・ギターやピアノを伴奏に用いたパフォーマンス。リード・ヴォーカルはジャレットがとります。「U Turn」は、今は亡きピアニスト、ジョー・サンプルのアルバム『Spellbound』に客演した時のナンバー。打ち込みのリズムを用い、アルヴィン・チーアがサンプルばりの流麗なピアノを聴かせてくれました。その後もミシェル・ルグランの「Windmills on Your Mind」、"とても有名なアメリカン・クラシックスだ。ぜひ一緒に歌ってほしいな"という前置きから始まったベン・E・キングの「Stand by Me」など、有名なメロディを次々とテイク6ならではのハーモニーとグルーヴで届けます。そして「Alleluia」("ハレルヤ"という意味)では、一切マイクを使わず、生声を超満員のクラブに響き渡らせました。
"ブルーノート東京に戻ってくることができて、僕たちはとてもハッピーだ。それは皆さんのような素晴らしいオーディエンスが僕たちをハッピーにしてくれるからなんだ"。こんな粋なことをサラッと言いながら、完璧なハーモニーと抜群のエンタテインメント性で楽しませてくれる6人の伊達男たち。"人間の声の魅力"に200%浸れるステージは、22日まで続きます。
(原田 2016 6.20)
Photo by Takuo Sato
2016 6.19 SUN.
1st | |
---|---|
1. | COME ON |
2. | HAPPY |
3. | WADE IN THE WATER |
4. | SPREAD LOVE |
5. | YOU MAKE ME HAPPY |
6. | OVERJOYED |
7. | U TURN |
8. | WINDMILLS OF YOUR MIND |
9. | STAND BY ME |
10. | GRANDMA'S HANDS |
11. | RESET |
12. | I L-O-V-E YOU |
EC1. | COME UNTO ME |
EC2. | FLY AWAY |
2nd | |
1. | COME ON |
2. | HAPPY |
3. | WADE IN THE WATER |
4. | SPREAD LOVE |
5. | RESET |
6. | OVERJOYED |
7. | COME UNTO ME |
8. | U TURN |
9. | YOU MAKE ME HAPPY |
10. | WINDMILLS OF YOUR MIND |
11. | STAND BY ME |
12. | GRANDMA'S HANDS |
13. | FLY AWAY |
14. | I L-O-V-E YOU |
EC1. | ALLELUIA |
EC2. | MARY |