2016 6.24 fri., 6.25 sat., 6.26 sun.
CHERYL LYNN
artist CHERYL LYNN
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
シェリル・リンという名前をきいただけで、「Got to Be Real」のリズム・パターンを思いうかべてウキウキしてしまう・・・そんな方も多数いらっしゃるのではないかと思います。彼女の来日公演が昨日から絶賛開催中です。「ブルーノート東京」店内は、すっかりダンスフロア状態。ディスコ黄金時代を代表する歌姫の、いまなお輝き続ける歌声に、誰もが笑顔で体を揺らします。しかも今年は、彼女がミュージカル「ザ・ウィズ」で本格的なプロ活動を始めてから、ちょうど40周年のアニバーサリーにあたるのです。
曲目は「Encore」あり、「Shake It Up Tonight」あり、「Fade to Black」ありと、"ヴェリー・ベスト・オブ・シェリル・リン"というべきもの。3人のバック・コーラス、ツイン・キーボードを生かした伴奏は厚みがあり、シェリルの歌声は力強く、伸びがあります。ときおり高音で、うがいをするようなロング・トーンを出したり、口の筋肉を細かく動かして声量やビブラートを細かに調整します。時おり入る濃厚なシャウトは、彼女のゴスペル・バックグラウンドを強く感じさせるものでした。'82年に故ルーサー・ヴァンドロスと歌いあげた「If This World Were Mine」(マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルが'67年に発表した曲のカヴァー)を、この日はコーラス隊のひとりであるドナルド・ミッチェルとのデュエットで披露。男性にしては高めの声を持つドナルドと、シェリルの声が時に一体化したり、時にハーモニーを創り出しながら、なんともいえずつややかなバラード世界を届けます。天井ではミラーボールが回転し、場内の雰囲気をさらに盛り上げます。
一度はバックステージに戻ったシェリルですが、"あの曲"を求める拍手はやみません。そしてついにお待ちかね、永遠の名曲「Got to Be Real」の登場です。1978年にリリースされ、全米R&Bチャートの首位を獲得。日本でも大流行したナンバーです。シェリルは客席に入り込み、ファンとのコール&レスポンスやメンバー紹介を盛り込みながら、時間をかけて熱唱します。もちろんファンは総立ち、けっきょくシェリルはバンドスタンドに戻ることなく、客席で歌い続けてエンディングを迎えました。ダンス・ミュージックの女王、健在! 公演は26日まで続きます。
(原田 2016 6.25)
Photo by Makoto Ebi
2016 6.24 FRI.
1st & 2nd | |
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1. | INTRO |
2. | SWEET SUMMER LOVE |
3. | ENCORE |
4. | ALL MY LOVIN' |
5. | FADE TO BLACK |
6. | YOU SAVED MY DAY |
7. | I'M ON FIRE |
8. | IF THIS WORLD WERE MINE |
9. | SHAKE IT UP TONIGHT |
EC. | GOT TO BE REAL |