2016 11.26 sat., 11.27 sun., 11.28 mon., 11.29 tue. @Blue Note Tokyo / 2016 11.30 wed. @Cotton Club / 2016 12.1 thu. @Brooklyn Parlor OSAKA
CHICO & THE GYPSIES @BLUE NOTE TOKYO
artist CHICO & THE GYPSIES
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ミシェル・カミロとトマティートによる至高のデュオ"スペイン・フォーエヴァー"公演が終了したのもつかの間、今度は灼熱のジプシー・フィエスタが始まりました。つねに超満員・大人気のグループ、チコ&ザ・ジプシーズの公演です。しかも、カヌート・レイエスが加わっています!
リーダーのチコは、あのジプシー・キングスの創設メンバーです。グループが世界的な存在になったところを見届けて脱退し、より幅広い音楽に取り組むためにチコ&ザ・ジプシーズを結成しました。しかも今回は、前述したようにジプシー・キングス時代の仲間であるカヌート・レイエスも参加。超プレミア級の再会セッションといっても過言ではないでしょう。
リズム・セクションが演奏を始め、間もなくギターを抱えた6人の男がステージに登場します。リーダーのチコは白、他のメンバーは黒を基調としたおなじみのコスチュームです。6本のギターが歯切れ良いリズムを刻みはじめたら、あとはその躍動感に身をまかせるだけです。ムニンはモニターに足を乗せてロック・シンガーのように観客を煽り、カサカはしっとりと美声を響かせ(「千の風になって」を、今回も聴かせてくれました)、カヌートは年輪を感じさせる深みのある声で存在感を示します。花形ギタリストのケマはソロにオブリガート(合いの手)にバッキング(伴奏)にと、いうまでもなく大活躍。超絶技巧にはさらに磨きがかかっているようです。ヴァイオリンのピー・ウィーがフィーチャーされた「Libertango」は、アストル・ピアソラの楽曲。これをジャズ~フュージョン的なアレンジで届けます。先日のカミロ&トマティート公演では「Oblivion」が演奏されていましたが、2公演続けて「ブルーノート東京」でピアソラ・ナンバーが聴けるとは、実にうれしいものです。
いちばん最後に取りあげられたのは「My Way」。もちろんジプシーズには欠かせない定番のひとつですが、今回はとりわけ忘れがたいものになりました。まず1番をカヌートが語りかけるように歌い、2番はカサカとの二重唱、そしてここからテンポがあがり、客席を巻き込んでの大合唱へ。おなじみの名曲が3部構成にアレンジされ、装いも新たに耳に届きました。
2017年に、結成25周年を迎えるチコ&ザ・ジプシーズ。アニバーサリー・ライヴは、もう実質的に始まっているといっていいのではないでしょうか。公演は29日までブルーノート東京、30日コットンクラブ、12月1日ブルックリンパーラー大阪と、オフ日なしで続きます。
(原田 2016 11.27)
Photo by Great The Kabukicho
●CHICO & THE GYPSIES
2016 11.30 wed. コットンクラブ
2016 12.1 thu. Brooklyn Parlor OSAKA
2016 11.26 SAT.
1st | |
---|---|
1. | ALLEGRIA |
2. | BAILA ME |
3. | AMOR DE MIS AMORES |
4. | PHARAON |
5. | L'AMOUR D'UN JOUR |
6. | PETINGO |
7. | MADRE MIA |
8. | TODOS OLE |
9. | LIBERTANGO |
10. | INSPIRATION |
11. | DJOBI DJOBA |
12. | BAMBOLEO |
EC1. | VOLARE |
EC2. | MY WAY |
2nd | |
1. | ALLEGRIA |
2. | BAILA ME |
3. | AMOR DE MIS AMORES |
4. | PHARAON |
5. | L'AMOUR D'UN JOUR |
6. | PETINGO |
7. | MADRE MIA |
8. | TODOS OLE |
9. | LIBERTANGO |
10. | INSPIRATION |
11. | LA MONTAGNE |
12. | HOTEL CALIFORNIA |
13. | DJOBI DJOBA |
14. | BAMBOLEO |
EC1. | VOLARE |
EC2. | MY WAY |