2016 12.23 fri., 12.24 sat., 12.25 sun.
ANNA MARIA JOPEK
artist ANNA MARIA JOPEK
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ブルーノート東京の、今年のクリスマス・シーズンには中央ヨーロッパの風が吹きます。ポーランドが誇る才色兼備の歌姫、アンナ・マリア・ヨペックの登場です。
幼いころからショパン、ラヴェル、バッハ、モーツアルトなどのクラシック音楽に親しみ、留学先のアメリカ・ニューヨークではジャズを習得。この2つからの影響をベースに、フォーク・ソング、オルタナティヴ・ロック等のテイストも加えながら、彼女は独自の音楽世界を築きます。1997年にはデビュー・アルバム『Ale jestem』がポーランドで大ヒット、2002年に発表されたパット・メセニーとの合作『Upojenie』で世界的な知名度を獲得しました。ピアニストの小曽根真とも大いに意気投合し、ふたりの共演は小曽根の『ロード・トゥ・ショパン』やヨペックの『俳句』で聴くことができます。
今回の公演でヨペックをサポートするのは、クシシュトフ・ヘルジン(ピアノ)、ロベルト・クビシン(エレクトリック・ベース)、パヴェウ・ドブロヴォスルキ(ドラムス)という凄腕たち。ヘルジンはリコーダーを吹いたり、アフリカ産の親指ピアノも演奏します。クビシンが弾いている楽器は、ちょっと見た感じ大型のアコースティック・ギターです。アルペジオやコード(和音)奏法を用いながらのプレイは、ギターとベースを兼ねているようにも感じられました。
誰もが基本的に、ヨペックの歌を引き立てることに徹しています。彼女は今回のライヴでも、エフェクターをかけたマイクと、そうでないマイクの2本を使用。どこまでも伸びていくようなロング・トーン、ささやきからスクリームまでを見事にコントロールする声の表現力、ときにクラシカルにときにリズミカルに移り変わる音楽性・・・多種多様なヴォーカルに、伴奏者たちは鮮やかに対応します。それでいて、いざ間奏でソロがフィーチャーされると、水を得た魚のように生きのいいアドリブを繰り広げます。とくにアップ・テンポ系の曲におけるヘルジンのプレイは、"ポーランド版ハービー・ハンコック"といったところ。このライヴに、彼のピアノを楽しみにやってきても、しっかりモトはとれることでしょう。
「素晴らしい夜を過ごすことができてとても幸せです。皆さんと私たちはクリスマス・ファミリーです」。そう観客に日本語で話しかけながら、ヨペックは濃密な歌の世界にオーディエンスをいざなってくれました。クリスマス・イヴの本日、そしてクリスマス当日にあたる25日と、彼女の歌声はさらに輝きを増し、神聖な響きを携えながらファンの心をつかんでゆくことでしょう。もちろんクリスマス・ソングも歌ってくれます。極上のひとときを、お楽しみに!
(原田 2016 12.24)
Photo by Takuo Sato
2016 12.23 FRI.
1st | |
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1. | UCISZ SIE |
2. | CZULE MIEJSCE |
3. | W TEJ PIOSENCE JEST STALE ZIMA |
4. | SZEPTY I ŁZY |
5. | MOZLIWE |
6. | RDZAWE ŁISCIE |
7. | OJ TESKNO | 8. | TO I HOLA | 9. | OJ W KADZILANSKIM BORU | 10. | NIEBO | 11. | PRZYPLYW,ODPLYW | 12. | FOLLOW ME | 13. | BOG SIE RODZI | 14. | W ZIMOWE DNI | 15. | WIGILIJNA KOLYSANKA | 16. | ZRÓB CO MOZESZ | EC1. | SILENT NIGHT | EC2. | UPOJENIE |