2017 3.25 sat., 3.26 sun.
CLÉMENTINE with special guest MAKI NOMIYA (3.25 sat.), Hironobu Miyahara from LE VELVETS (3.26 sun.)
artist CLEMENTINE , 野宮真貴
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
日本とフランスを結ぶ、音楽のアンバサダーといってもいいでしょう。クレモンティーヌがデビュー30周年記念となるアルバム『All Time Best』を携えて、今年も春のブルーノート東京に登場しています。バックはもちろん名ピアニスト、ロホン・ドゥ・オリヴェイラをはじめとする腕利きの面々。新たにフルート&テナー・サックス奏者のピエール・ミムランが加わり、「La Mer」や「Les Parfums du Printemps(春の香り)」でクレモンティーヌのスキャットと美しいユニゾンを聴かせました。
フレンチ・ボッサというべき音楽スタイル、語りかけるようなウィスパー・ヴォイスによって「Sabor a mi」、ニース近郊の街に捧げた「A St Tropez」などが軽やかに歌われます。「Pillow Talk」は英語による歌唱。ドゥ・オリヴェイラは右手でフェンダー・ローズ、左手でキーボード(オルガンの音を出す)をあやつり、クレモンティーヌの声に絶妙なアクセントを加えます。
スペシャル・ゲストの野宮真貴は、大きな帽子を2つ(ピンクと黄色)持参してステージに現れました。その帽子をかぶったふたりは、まるでジャック・ドゥミ監督の映画『Les Demoiselles de Rochefort(ロシュフォールの恋人たち)』に登場するカトリーヌ・ドヌーヴ&フランソワーズ・ドルレアック姉妹のよう。というわけで歌うのはもちろん「Chanson des jumelles」、ミシェル・ルグランが書いた名曲です。野宮は昨年リリースしたアルバム『男と女 〜野宮真貴、フレンチ渋谷系を歌う。』でもクレモンティーヌとのコラボを行なっていますが、華のあるふたりの共演ステージを見ることができるのは実にうれしいものです。野宮はまた、パリを訪れたときにクレモンティーヌの自宅のパーティに参加したこと、共通点がとても多くてますます友情が深まっていることなどをMCで語りました。
野宮のソロ曲の後、赤いドレスに着替えたクレモンティーヌが再登場。ドゥ・オリヴェイラのほうを見て「彼って、バカボンに似てない?」と笑いをとりながら「バカボン・メドレー」を歌い、さらに野宮との「ウィークエンド」へとつなぎました。長めの間奏パートでは、クレモンティーヌと野宮がパーカッションを振りながら客席に降りてくるサービスも。オーディエンスの声援と手拍子は、さらに高まりました。本日のクレモンティーヌはLE VELVETSの宮原浩暢をスペシャル・ゲストに迎えた公演を開催。野宮真貴とのコラボとは、また異なる世界が味わえることは間違いありません!
(原田 2017 3.26)
Photo by Yuka Yamaji
2017 3.25 SAT.
1st | |
---|---|
1. | サボール・ア・ミ |
2. | サントロペで |
3. | ピロー・トーク |
4. | 国道7号線 |
5. | ラ・メール |
6. | エトワール・エ・トワ |
7. | 春の香り |
8. | ラムのラブソング |
9. | 双子姉妹の歌 |
10. | UN HOMME ET UNE FEMME | 11. | 東京は夜の七時 | 12. | マイ・ウェイ | 13. | 卒業写真 | 14. | ジェレミー | 15. | シャンゼリゼ | EC1. | バカボン・メドレー | EC2. | ウィークエンド |
2nd | |
1. | サボール・ア・ミ |
2. | サントロペで |
3. | ピロー・トーク |
4. | 4ラ・メール |
5. | エトワール・エ・トワ |
6. | 春の香り |
7. | ラムのラブソング |
8. | 双子姉妹の歌 |
9. | UN HOMME ET UNE FEMME | 10. | 東京は夜の七時 | 11. | マイ・ウェイ | 12. | 卒業写真 | 13. | ジェレミー | 14. | シャンゼリゼ | EC1. | バカボン・メドレー | EC2. | ウィークエンド |