2017 5.27 sat., 5.28 sun.
STONE FOUNDATION
artist STONE FOUNDATION
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ニュー・ソウル、メンフィス・ソウル、フィリー・ソウル、ブラス・ロック・・・こういった音楽が大好きなファンは、彼らのライヴにたまらない喜びを感じることでしょう。そしてもちろん、こうした言葉は知らないけれど、ノリが良くてハッピーな気分になれるサウンドを日々求めているファンにも、彼らのライヴは100%の快感を与えてくれるはずです。
英国の実力派ソウル・バンド、ストーン・ファンデーション(2015年、フジロックに出演)のステージが昨日から始まっています。フロントマンはもちろんリード・ヴォーカルとギターのニール・ジョーンズ。パーカッションのロブ・ニュートンとドラムスのフィリップ・フォードは後列で、ほかの6人は前列で横並びになって演奏します。ツイン・トランペットのきらびやかな響き、イアン・アーノルドが奏でるオルガンの分厚い音色も大変な聴きものです。ニールはMCで盛んに客席に話しかけ、「踊ってほしい」「一緒に歌ってほしい」と呼びかけます。オーディエンスがそれに、熱烈に応じたのはいうまでもありません。
プログラムは3月下旬に発売されたばかりの、豪華ゲストを迎えた最新作『ストリート・リチュアルズ』からの楽曲が中心。CDではベテラン女性歌手のベティ・ラヴェットが朗々と歌っている「Season of Change」から、ディープな"ソウル・ミュージック愛"が炸裂します。元スタイル・カウンシルのポール・ウェラーがリード・ヴォーカルをとっていた「Back In the Game」も、この日はニールが快唱。ふたりのブラス奏者がフリューゲルホーンに持ち替えてメロウな響きを醸し出すなかを、ニールは抑え気味の発声で、歌詞を語りかけるように表現します。また「Open Your Heart to the World」ではイアンが、まるでレイ・チャールズが弾くワーリッツァー社(ウーリッツァーという表記もあり)のエレクトリック・ピアノのような音色をキーボードから絞り出していました。本編ラストは、マーヴィン・ゲイのカヴァー「What's Going On」。メロディを自在にアレンジするニールと、ドラムスとパーカッションの熱い絡みに、時間の経過を忘れたのはぼくだけではないはずです。
公演は本日まで開催。きょうはどんな"グルーヴ"を届けてくれるのでしょうか。
(原田 2017 5.28)
Photo by Tsuneo Koga
2017 5.27 SAT.
1st | |
---|---|
1. | SEASON OF CHANGE |
2. | BEVERLEY |
3. | LEARNING THE HARD WAY |
4. | BACK IN THE GAME |
5. | OPEN YOUR HEART TO THE WORLD |
6. | THESE LIFE STORIES |
7. | YOUR BALLOON IS RISING |
8. | A LOVE UPRISING |
9. | STRANGE PEOPLE |
10. | THE COLOUR OF… |
11. | STREET RITUALS |
12. | SIMPLIFY THE SITUATION |
13. | WHAT’S GOING ON |
EC. | SOMETHING IN THE LIGHT |
2nd | |
1. | SEASON OF CHANGE |
2. | BEVERLEY |
3. | LEARNING THE HARD WAY |
4. | BACK IN THE GAME |
5. | OPEN YOUR HEART TO THE WORLD |
6. | THE LIMIT OF A MAN |
7. | YOUR BALLOON IS RISING |
8. | A LOVE UPRISING |
9. | STRANGE PEOPLE |
10. | SPEAK YOUR PIECE |
11. | STREET RITUALS |
12. | SIMPLIFY THE SITUATION |
EC1. | PUSHING YOUR LOVE |
EC2. | WHAT’S GOING ON |
EC3. | THAT’S THE WAY I WANT TO LIVE MY LIFE |