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MASATO HONDA B.B.STATION -Big Band Night-

artist 本田雅人

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


痛快なアンサンブル、炸裂する超絶技巧、入魂のソロ、キャッチーなところもトリッキーなところも溢れるほど詰め込まれた音作り。快感を運ぶビッグ・バンド、本田雅人B.B.Stationの公演が昨日から始まりました。しかも今年は、記念すべき結成20周年にあたります。

オープニングはもちろん、「Theme For B.B.S.」。豪華なサックス・ソリ、エリック・ミヤシロによる轟くようなハイノート・トランペット・プレイがいきなり観客を釘付けにします。つづいては「放課後は日曜日」。僕はこの曲のタイトルを聞くとわくわくし、メロディを聴くとさらにわくわくしてきます。すごく開放感のある曲です。梶原順のギター・カッティングと則竹裕之の歯切れ良いハイハットが絶妙に絡み、本田は幅広い音域を上昇下降しながらうねるようなアルト・サックス・プレイを聴かせます。梶原のギターと本田のスキャットがユニゾンを繰り広げる場面も、この夜のクライマックスのひとつ。ここで場内を熱狂させ、つづいてMCも挟まずに、バラード「Fair Affection」へ移行します。ラストに登場するあでやかなカデンツァまで、まさしく本田のショウケースといえる内容でした。

その後は、ソロ・アルバム『SAXES STREET』から「Pinocchio」(本田はソプラノ・サックスを演奏。4/4拍子→6/8拍子→7/8拍子→3/8拍子が、とんでもなくスムーズに流れていきます)、「Seven」などをビッグ・バンド・アレンジで演奏。

オーラスにプレイされた「It Do Mean A Thing」ではメンバー全員をフィーチャー、とくにトランペット・セクションのチェイスは鳥肌ものでした。

年内にDVDが発売されるという予定のB.B.Station。公演は本日も開催されます。ジャズ・フュージョン界の凄腕たちによる、20thアニヴァーサリーをお見逃しなく!
(原田 2017 7.29)


Photo by Makoto Ebi

SET LIST

2017 7.28 FRI.
1st
1. THEME FOR B.B.S
2. 放課後は日曜日
3. FAIR AFFECTION
4. PINOCCHIO
5. SEVEN
6. CONDOLENCE
7. MEGALITH
EC. IT DO MEAN A THING
 
2nd
1. THEME FOR B.B.S
2. FUNKY MONSTERS
3. LAST CLEAR STREAM
4. PINOCCHIO
5. CONDOLENCE
6. サックスのためのソナタ第18番「おはこ」
7. MEGALITH
8. JOY

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