2017 9.20 wed., 9.21 thu.
GRETCHEN PARLATO
artist GRETCHEN PARLATO , MARK GUILIANA
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
2010年代のジャズ系ヴォーカルは、彼女ぬきには語れません。グレッチェン・パーラトが、約4年半ぶりにブルーノート東京に登場しています。もちろん観客は超満員、いかに多くのファンが再登場を待ち望んでいたかがわかります。
そして今回は、バックのメンバーも、"黄金"と呼ぶしかないラインナップです。卓越したジャズ・ベーシストでありシンガー・ソングライターでもあるアラン・ハンプトン、うねりにうねるピアノ・プレイを展開するサモラ・ピンダーヒューズ、そしてドラムスは夫君のマーク・ジュリアナが担当しています。ぼくはグレッチェンのヴォーカルに耳を澄ませ、歌が終わったあとの3者の絡み合いに興奮し、「次は何が飛び出すのだろう」と、わくわくしたままワン・セットを体験し終えました。
レパートリーは初期のアルバム『In A Dream』に入っていた「Within Me」から始まり、シンプリー・レッドの「Holding Back the Years」、ハービー・ハンコックの「Butterfly」、ウェイン・ショーターの「Juju」と続いていきます。「Juju」に歌詞をつけて歌っているシンガーはとても珍しいと思います。グレッチェンの歌唱は"抑制された中に燃え上がる炎"といった感じ。そしてアラン、サモラ、マークは4小節として同じパターンをキープしません。それぞれが触発しあいながら、主役のヴォーカルに刺激を与えます。
中盤ではアランがエレクトリック・ギターに持ち替えて、グレッチェンとのヴォーカル・デュエットを聴かせてくれました。ぼくは東日本大震災のチャリティ・アルバム『Home Gift of Music』を聴いて以来、アランの絹のような歌声に魅せられているのですが、グレッチェンと創り出すハーモニーは、また絶品。この声の重なりを聴くだけでも、ライヴに足を運ぶ価値はありすぎです。
公演は本日まで開催。進行形のジャズ・シーンにおいて、歌やドラムがどんなところまで来ているのかを知る上でも、見逃せない公演だと思います。残席はぜひお店に問い合わせていただけたらと思います。
(原田 2017 9.21)
Photo by Takuo Sato
2017 9.20 WED.
1st | |
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1. | WITHIN ME |
2. | HOLDING BACK THE YEARS |
3. | BUTTERFLY |
4. | JUJU |
5. | STILL |
6. | IF IT WAS |
7. | THERE’S THIS SIDE |
8. | WEAK |
EC. | MAGNUS |
2nd | |
1. | WITHIN ME |
2. | HOLDING BACK THE YEARS |
3. | BUTTERFLY |
4. | JUJU |
5. | STILL |
6. | IF IT WAS |
7. | FLOR DE LIS |
8. | WEAK |
EC. | MAGNUS |