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KOOL & THE GANG

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


飛び切りのファンキー・パーティーが昨日から始まっています。1964年に発足した超老舗ユニット、クール&ザ・ギャングの登場です。

彼らのライヴは、とにかくサービス精神満点です。熱い歌と演奏、バッチリ揃った振り付け、観客の心をつかむMCで存分に楽しませ、しかも曲目はヒット・ナンバー多数。このグループのサウンドが、いかに世界で愛されてきたか改めて認識することができました(全世界で7000万枚のアルバムを売り上げ、2015年にはハリウッド"名誉の舗道"入りを果たしています)。

リード・ヴォーカルはショーン・マッキラーとラヴェル・エヴァンスが交互に担当、「Fresh」、「Tonight」、「Too Hot」と躍動的なナンバーをたたみかけ、"ここにいる女性みんなにこの曲を捧げたい。君たちはみんなジョアンナなんだ"というMCから、メロウな「Joanna」へ移ります。ミラーボールも効果満点、「1970年代にトリップしよう!」という声のあとは「Funky Stuff」、「Jungle Boogie」などグループ初期の十八番が次々と飛び出しました。サン・ラー・アーケストラの花形奏者でもあるマイケル・レイ(トランペット)はアドリブで「さくらさくら」を引用し、ジャーメイン・ブライソン(トロンボーン)も超満員の客席を練り歩きながらの熱演です。プログラム後半では、もちろん10数年ぶりの新曲「Sexy (Where'd You Get Yours)」も聴かせてくれました。

ぼくが見た初日(10月8日)のセカンド・セットではさらに、レアなシーンがありました。「Celebration」の途中で、この日に誕生日を迎えた、リーダーのベース奏者ロバート・クール・ベルへの"セレブレイション"が行なわれたのです。ステージにはバースデイケーキが持ち込まれ、オーディエンスとメンバーで"ハッピー・バースデイ"を合唱。ふだんは歌手やホーン・セクションの背後で渋くプレイしている彼が前面に出て、本当に嬉しそうな表情を見せていたのが印象的でした。パーティーは11日まで開催!
(原田 2017 10.9)

Photo by Tsuneo Koga

SET LIST

2017 10.8 SUN.
1st & 2nd
1. OPENING
2. FRESH
3. TONIGHT
4. TOO HOT
5. JOANNA
6. OPEN SESAME
7. JUNGLE BOOGIE
8. HOLLYWOOD SWINGING
9. CHERISH
10. LADIES NIGHT
11. SEXY (Where’d You Get Yours)
12. GET DOWN ON IT
EC. CELEBRATION

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