2017 10.20 fri., 10.21 sat.
ANTIBALAS
artist ANTIBALAS
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
在ニューヨークのトランペット奏者、黒田卓也の力作『ジグザガー』にも加わっていた精鋭集団"アンティバラス"が、2年半ぶりに来日しています。
今回は最新アルバム『ホエア・ザ・ゴッズ・アー・イン・ピース』を携えての公演。ぼくは2004年のアルバム『Who is This America?』で初めて彼らの演奏を聴き、すごいアフロビートのグループが出てきたと思ったものですが、現在の彼らはファンク、レゲエ、ラテン、ジャズ等の要素も積極的に取り入れ、よりミクスチャー化が進んでいます。
メンバーは全員、フードや帽子のようなものをかぶり(途中で脱ぐメンバーもいましたが)、各メンバーの方に手をかけて、歌を歌いながら登場します。この演出、これまでの来日ではなかったと記憶しています。結成は1998年ですから、来年で結成20周年。ニューヨーク・ハーレムで産声をあげたそうです。そして'99年、ナイジェリア系英国人のアマヨが加わります。彼は"アンティバラスの顔"といっていいでしょう。大いに歌い、踊り、観客を煽り、語りかけ、パーカッションを演奏し、さらにヴィブラフォンも弾きまくります。文字通り、休む間もない忙しさです。彼が歌うパートはすべて英語です。
来日メンバーは総勢12人、厚みたっぷりのリズム・セクションとホーン・セクションの絡みが放つ強烈なグルーヴ、ビートに酔いしれること間違いなし。しかしぼくの目はどうしてもアマヨの一挙一動に向かってしまいます。そのくらい強烈な存在感を放っているのです。ステージの背後には、最新作のジャケット写真に使われた絵がタペストリーとなって吊り下げられています。
演目は初期の代表曲「Who is This America?」、2012年のナンバー「Dirty Money」、最新作からの「Hook & Crook」「Tombstown Pt. 3」等。リーダーであるバリトン・サックス奏者のマーティン・パーナは「Che Che Cole」でスペイン語によるリード・ヴォーカルをとりました。
外の悪天候を吹き飛ばす、熱い熱いセッションは本日も行なわれます。
(原田 2017 10.21)
Photo by Tsuneo Koga
2017 10.21 FRI.
1st | |
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1. | HOOL AND CROOK |
2. | WHO IS THIS AMERICA |
3. | HIM BELLY |
4. | DIRTY MONEY |
5. | CHE CHE COLE |
6. | TOMBSTONE |
EC. | GOLD RUSH |
2nd | |
1. | TOMBSTONE |
2. | NYASH |
3. | DIRTY MONEY |
4. | HIM BELLY |
5. | HOOK AND CROOK |
EC. | GOLD RUSH |