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ROBBEN FORD

artist ROBBEN FORD

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


ブルース、ロック、ジャズを自在に横断するギター・ヒーロー、ロベン・フォードが昨日から登場しています。ジミー・ハスリップやヴィニー・カリウタとのユニット"ジン・チ"による久々の新作がリリースされたばかりですが、今回の公演はナッシュヴィルの精鋭たち+日本の凄腕テナー・サックス奏者(小池修、かわ島崇文)とのセッション。お気に入りのナンバーを奏で、歌いまくるロベンを満喫できました。

骨太なリズム、豪快なテナー・サックスのアンサンブルを従えて、オープニングの「Good Times」からロベンのギターとヴォーカルが炸裂します。三連符を生かしたマイナー・ブルース「Midnight Comes Too Soon」ではさらに客席が沸き、巨星B.B.キングに捧げたインストゥルメンタル「Indianola」(タイトルは彼の出身地にちなむ)では弦を絞るようにして弾きまくり、ニュアンスに富んだ長尺のソロで楽しませました。

強烈なブルース愛に貫かれた彼のステージですが、ひとつとして似たようなナンバーはありません。アレンジにも工夫がこらされています。チューニングを変えて臨んだ「Crazy For My Baby」は、日本の音頭を思わせるリズムとスラップ奏法を用いたライアン・マドラのベースが印象的なナンバー。そしてスロー・ブルース「Automobile Blues」ではふたりのサックス奏者が共にソロをとったのですが、かわ島が吹くときはベースとのデュオになるのもスリリングでした。そのパートが終わってから他の楽器が再び入ってきて、一気にクライマックスに突入するのです。こんなアレンジ、ぼくは他のブルース系ミュージシャンでは聴いたことがありません。ラスト近くでは、チャールズ・ミンガス作「Better Git It In Your Soul」も取り上げられました。つい数日前、ミンガス・ビッグ・バンドがブルーノート東京で演奏したばかりのゴスペル調ナンバーですが、もちろんロベンのヴァージョンにはブルースやロックの要素が強くふりかけられています。

「What a Pleasure!」と喜びながら、握手攻めの中、ロベンはバックステージに戻っていきました。公演は今日までブルーノート東京、17日から19日までコットンクラブで行なわれます。どの日のどのセットに訪れても、彼はオーディエンスに限りない"Pleasure"を与えてくれることでしょう。
(原田 2017 11.15)


Photo by Great The Kabukicho

●ROBBEN FORD
2017 11.14 tue., 11.15 wed. ブルーノート東京
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2017 11.17 fri., 11.18 sat., 11.19 sun. コットンクラブ
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SET LIST

2017 11.14 TUE.
1st
1. GOOD TIMES
2. MIDNIGHT COMES TOO SOON
3. INDIANOLA
4. CRAZY FOR MY BABY
5. TANGLE WITH YA
6. AUTOMOBILE BLUES
7. BETTER GET IT IN YOUR SOUL
EC1. BLACK NIGHT
EC2. FAIR CHILD
 
2nd
1. GOOD TIMES
2. MIDNIGHT COMES TOO SOON
3. NOBODY’S FAULT BUT MINE
4. SPM
5. TANGLE WITH YA
6. AUTOMOBILE BLUES
7. AT THE APOLLO
8. PLEASE SET A DATE
9. FAIR CHILD
EC1. BLACK NIGHT
EC2. SOMEBODY’S FOOL

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