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HIROMI×EDMAR CASTANEDA / LIVE IN JAPAN TOUR 2017 @COTTON CLUB

artist EDMAR CASTANEDA , 上原ひろみ

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


88鍵のピアノ+34弦のハープが生み出す、無限大の音楽世界。上原ひろみとエドマール・カスタネーダが、会心作『ライヴ・イン・モントリオール』(『第59回 輝く!日本レコード大賞』にて「優秀アルバム賞」を受賞)を携えて、待望の初ジャパン・ツアーを開催しています。ブルーノート東京には12月1日から3日まで登場しますが、ぼくは11月28日のコットンクラブ公演に足を運びました(30日まで登場)。

今回、初めてエドマールの実演に接するリスナーも少なくないのではないでしょうか。彼はコロンビアのボゴタに生まれ、13歳からハープ(コロンビアン・ハープ)演奏を開始。'94年に米国ニューヨークへ移住してからジャズという音楽を"発見"したそうですが、驚異的な速さで身につけたのでしょう、パキート・デリベラ、ウィントン・マルサリス、マーカス・ミラーらといった大御所からも注目され、ギターの名匠ジョン・スコフィールドを迎えたリーダー・アルバム『エントレ・クエルダス』は世界的に反響を呼びました。上原ひろみは2016年のモントリオール・ジャズ祭で初めてエドマ―ルの生演奏を聴いて「ハープってこんなに凄い楽器だったのか」と仰天、すぐさま共演を考えたといいます。ふたりは「ブルーノート・ニューヨーク」でデュオ演奏を成功させたあと、いくつものライヴを重ね、今年のモントリオール・ジャズ祭でも快演を繰り広げました。

その模様を収めた作品こそ『ライヴ・イン・モントリオール』なのですが、音楽は生き物です。楽曲はさらに発展・進化し、ふたりの"音の会話"は弾みに弾みます。メロディ、ハーモニー、ベース・ラインを同時にプレイするエドマールのハープと、オクターヴ奏法、ブロック・コード、内部奏法なども織り交ぜた上原のピアノは、たったふたりとは思えないほど分厚いサウンドで迫り、高速ユニゾンも"一糸乱れぬ"という形容がぴったり。超満員のオーディエンスは猛烈な拍手で熱演に応え、バラードでは一転、針一本を落としただけでも響きそうな静けさのなかで演奏に聴き入っていました。セットリストについては当日いらしてからのお楽しみということにしますが、「アルバムに入っている以外の曲も演奏してくれるかも」とは申し上げておきましょう。プレイすることの喜びを全身から発散する、驚異のデュオ。まさしく必見必聴です!
(原田 2017 11.29)


Photo by Yuka Yamaji


●HIROMI×EDMAR CASTANEDA
LIVE IN JAPAN TOUR 2017
2017 11.28 tue., 11.29 wed., 11.30 thu. コットンクラブ
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2017 12.1 fri., 12.2 sat., 12.3 sun. ブルーノート東京
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SET LIST

2017 11.28 TUE.
1st
1. A HARP IN NEW YORK
2. FOR JACO
3. MOONLIGHT SUNSHINE
4. CANTINA BAND
5. EDMAR CASTANEDA -SOLO-
6. HIROMI -SOLO-
7. SPAIN
EC. LIBERTANGO
 
2nd
1. ENTRE CUERDAS
2. PLACE TO BE
3. HIROMI -SOLO-
4. EDMAR CASTANEDA -SOLO-
5. THE ELEMENTS - AIR
6. THE ELEMENTS - EARTH
7. THE ELEMENTS - WATER
8. THE ELEMENTS - FIRE
EC. MARGARITA!

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