2017 12.12 tue., 12.13 wed., 12.14 thu., 12.15 fri., 12.16 sat.
INCOGNITO introducing ROBERTA GENTILE
artist INCOGNITO , ROBERTA GENTILE
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
すべてのオーディエンスがわくわくしながら会場に向かい、席に着いたに違いありません。ギタリスト/プロデューサーのブルーイ率いる超人気ユニット、インコグニートのブルーノート東京公演が今年も快調にスタートしました。昨年は参加していなかったキーボードのマット・クーパーが復帰、加えて初期メンバーのひとりでビル・ブルフォード(元キング・クリムゾン)の"アースワークス"での活動経験もあるサックス奏者パトリック・クラハーも参加しています。
さらに今回の公演には、大きな目玉があります。23歳のイタリア人シンガー、ロベルタ・ジェンティーレの初来日です。しっとりしたサウンドの2曲「Were You With Me」と「Until You」では彼女の歌が全面的にフィーチャーされました。現在、ブルーイのプロデュースでファースト・アルバムを制作中とのこと、こちらも楽しみです。
やがてステージにホーン・セクションの面々や、実力派シンガーたち(今回はジョイ・ローズ、イマーニ、ヴァネッサ・ヘインズとオール女性です)が揃い、ファンキーでダンサブルな宴が始まります。「Don't You Worry 'bout a Thing」はイマーニ、「1975」はジョイ、「Roots (back to a way of life)」はヴァネッサと、それぞれがリード・ヴォーカルをとるのですが、とにかく「うまいなあ」というしかありません。そして他のふたりは、見事なハモリでバック・コーラスをつけます。大定番の「Colibri」ではヴァネッサのスキャットとパトリックのテナー・サックスがユニゾンで主旋律を表現し、シド・ゴールド(トランペット)、タリク・メキ(トロンボーン)、フランシスコ・サレス(ギター)等も華やかなソロを聴かせてくれました。
まるでカーニバルのようなフランチェスコ・メンドリア(ドラムス)とジョアン・カイターノ(パーカッション)のバトルの後、再びロベルタが登場し、ヴァネッサとイマーニのバック・コーラスを得て第1弾シングル「Where Do We Go Now」を快唱。親しみやすいリフレインが印象的なナンバーです。振り付けを含む「Morning Sun」で会場は総立ち、ラストの「Always There」ではジョイ、イマーニ、ヴァネッサ、ロベルタの4ヴォーカルが炸裂しました。公演は16日まで休みなく行われます。
(原田 2017 12.13)
Photo by Tsuneo Koga
2017 12.12 TUE.
1st & 2nd | |
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1. | WERE YOU WITH ME |
2. | UNTIL YOU |
3. | DON’T YOU WORRY ‘BOUT A THING |
4. | 1975 |
5. | ROOTS (BACK TO A WAY OF LIFE) |
6. | TALKIN’ LOUD |
7. | SPELLBOUND & SPEECHLESS |
8. | AS |
9. | COLIBRI |
10. | BASS & KEYBOARD SOLOS |
11. | SUPERSONIC LORD SUMO |
12. | WHERE DO WE GO NOW |
13. | MORNING SUN |
14. | EVERYDAY |
15. | ALWAYS THERE |