2018 4.16 mon., 4.17 tue., 4.18 wed.
NATHAN EAST
artist NATHAN EAST
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
'70年代から音楽シーンの第一線で活動し、エリック・クラプトン、スティーヴィー・ワンダー、フィル・コリンズ、ダフト・パンクなどと共演。スムース・ジャズ~フュージョンの超人気ユニット"フォープレイ"でも25年以上に渡ってボトムを担う名ベーシスト、ネイザン・イーストが昨日から自身のプロジェクト"バンド・オブ・ブラザーズ"でブルーノート東京を熱狂させています。華麗なベース・プレイはもちろん、ヴォーカリスト、バンド・リーダー、メロディ・メイカーとしての姿も満喫できる、まさしくファン待望のステージです。
今回、楽器奏者としてのネイザンの役割は"リード・ベース"といったところでしょうか。6弦ベースの広い音域を自在に使いながら、メロディを奏で、歌うようなアドリブを演じます。音色はエッジが立っていて、バラードでもファンクでも変わらずクリアに浮かび上がってきます。定評あるワードレス・ヴォーカル(スキャット)も絶好調。滑らかな声でバンド・サウンドに溶け込み、ときおり聴かせるスキャット+ベースとのユニゾンも見事でした。そしていわゆるベーシストの役割は、弟のジェイムス・イーストが担当。セルジオ・メンデス、パティ・ラベルらと共演するいっぽう、後進の育成にも精力的なミュージシャンです。
さらにこのバンドにはふたりのギタリストが参加しています。客席から向かって左側に位置するジャック・リーは丸みのある音でジャジーなアドリブを繰り広げ、向かって右側のマイケル・トンプソンはアームも駆使しながらロック色の強いプレイで迫ります。キーボードのケイレブ・ジェイムスはレニー・クラヴィッツ、オリヴァー・レイク(DJサンダンスの父)らのバンドに在籍し、SMAPやMISIAのツアーで来日したこともある凄腕。アルト・サックスとEWIのノリヒト・スミトモはキーボードも兼ねるので、そのときは2ベース+2ギター+2キーボードという、なかなか体験できないゴージャスな編成になります。その分厚い音を煽り、推進させていくのは元アヴェレイジ・ホワイト・バンドのドラマー、スティーヴ・フェローニ!熱狂せずにはいられないセッションです。
セットリストはグラミー賞にノミネートされた初ソロ・アルバム『ネイザン・イースト』、ジャズ・チャートでトップに立った『レヴェランス』からの曲が中心。フォープレイの盟友、故チャック・ローブが書いた美しい変拍子曲「Elevenate」、スティーヴィー・ワンダー・メドレー、抒情的な「Letter from Home」など多彩な曲調でたっぷり楽しませてくれました。マーカス・ミラー(5月来日)やリチャード・ボナのファンにも、ぜひおすすめしたいステージです。公演は18日まで続きます。
(原田 2018 4.17)
Photo by Tsuneo Koga
2018 4.16 MON.
1st | |
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1. | LETTER FROM HOME |
2. | LIFECYCLE |
3. | 101 EASTBOUND |
4. | ELEVENATE |
5. | APRIL |
6. | HIGHER GROUND |
7. | SIR DUKE |
EC. | DAFT FUNK |
2nd | |
1. | LETTER FROM HOME |
2. | LIFECYCLE |
3. | 101 EASTBOUND |
4. | ELEVENATE |
5. | APRIL |
6. | CANTALOUPE ISLAND |
7. | OVERJOYED |
8. | HIGHER GROUND |
9. | SIR DUKE |
EC. | DAFT FUNK |