2018 6.12 tue., 6.13 wed., 6.14 thu.
JONAH NILSSON of DIRTY LOOPS
artist DIRTY LOOPS , JONAH NILSSOON
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
2017年8月に初登場、大好評を博したスウェーデンのポップ・ユニット"ダーティ・ループス"。そのフロントマンであるジョナ・ニルソンが今、自身のソロ・プロジェクトで公演中です。
共演者は初来日となるケファ・フィガロ(ドラムス)、そしてトビアス・グレンホルム(ベース。ユーロビジョン・コンテストのウィナーである女性歌手ロリーンのバックで来日経験あり)、ダーティ・ループスの来日にもサポートで加わっていたクリスティアン・クラフトリン(キーボード)。場内が暗くなるとと共にシンフォニックなオーヴァーチュアが流れ、続いて1曲目「I Just Need」のイントロが始まると同時にTシャツとジーンズ姿のジョナが歌いながらステージにあがります。その瞬間、会場中の視線が彼に集中します。ハンドマイクを持ち、バンドスタンドの左右を歩き、観客全員の表情を確認するように、ジョナは熱唱を続けました。
ジャスティン・ビーバーの「Rollercoaster」でファンを乗せに乗せ、早すぎる死をとげた友人アヴィーチーへの追悼をこめてカヴァーした「Wake Me Up」ではひたすらエモーショナルに歌い上げます。あの大プロデューサー、クインシー・ジョーンズが驚嘆したという声域の広さはこの夜も圧倒的でした。艶やかな歌声はマイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーを想起させるところがありますし、ハイ・トーンは空気を切り裂くかのようです。ステージ中盤では他のメンバーが外れ、存分に弾き語りを聴かせてくれるコーナーも。ジョナのロマンティックな一面が満喫できると共に、彼がいかに卓越した鍵盤奏者であるかが強く伝わりました。
加えて嬉しいのは、「Borrowed Time」「Coffee Break」といった出来立ての新曲を聴かせてくれたこと。また"彼は、ぼくに最もインスピレーションを与えてくれた歌手のひとりなんだ"という前置きから歌われたブライアン・マクナイトの「My Kind of Girl」では、ソウルフルという言葉そのものの熱唱で沸かせます。オーラスは、ダーティ・ループスの出世曲「Hit Me」。"次に歌うのは、ここにいるみんなが知っている曲だ。どうか一緒に歌って、踊ってください"と観客に語り掛け、ダーティ・ループスのとき以上にドラマティックなアレンジでパフォーマンス。ケファの激しいドラム・ソロの後、"ここしかない"という感じでハイ・トーンをヒットするジョナは無敵の頼もしさでした。
ダーティ・ループスのファンはもちろん、最近のディスコ・リヴァイヴァルに惹かれているファン、タキシードやマイルドライフのファンにもぜひおすすめしたいステージです。公演は14日まで続きます。
(原田 2018 6.13)
Photo by Tsuneo Koga
2018 6.12 TUE.
1st | |
---|---|
1. | I JUST NEED |
2. | ROLLER COASTER |
3. | JUST DANCE |
4. | WAKE ME UP |
5. | CIRCUS |
6. | JONAH (PIANO SOLO) |
1.CLASSICAL PIECE | |
2.THE WAY SHE WALKS | |
3.SAYONARA LOVE | |
4.BABY | |
5.CRASH N BURN DELIGHT | |
6.IT HURTS | |
7. | BORROWED TIME |
8. | NOW OR NEVER |
9. | DON’T STOP THE MUSIC |
10. | MY KIND OF GIRL |
11. | COFFEE BREAK |
EC. | HIT ME |
2nd | |
1. | I JUST NEED |
2. | ROLLER COASTER |
3. | JUST DANCE |
4. | WAKE ME UP |
5. | CIRCUS |
6. | JONAH (PIANO SOLO) |
1.CLASSICAL PIECE | |
2.THE WAY SHE WALKS | |
3.SAYONARA LOVE | |
4.CRASH N BURN DELIGHT | |
5.IT HURTS | |
7. | BORROWED TIME |
8. | NOW OR NEVER |
9. | DON’T STOP THE MUSIC |
10. | MY KIND OF GIRL |
11. | COFFEE BREAK |
EC. | HIT ME |