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JONAH NILSSON of DIRTY LOOPS

artist DIRTY LOOPS , JONAH NILSSOON

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

2017年8月に初登場、大好評を博したスウェーデンのポップ・ユニット"ダーティ・ループス"。そのフロントマンであるジョナ・ニルソンが今、自身のソロ・プロジェクトで公演中です。

共演者は初来日となるケファ・フィガロ(ドラムス)、そしてトビアス・グレンホルム(ベース。ユーロビジョン・コンテストのウィナーである女性歌手ロリーンのバックで来日経験あり)、ダーティ・ループスの来日にもサポートで加わっていたクリスティアン・クラフトリン(キーボード)。場内が暗くなるとと共にシンフォニックなオーヴァーチュアが流れ、続いて1曲目「I Just Need」のイントロが始まると同時にTシャツとジーンズ姿のジョナが歌いながらステージにあがります。その瞬間、会場中の視線が彼に集中します。ハンドマイクを持ち、バンドスタンドの左右を歩き、観客全員の表情を確認するように、ジョナは熱唱を続けました。

ジャスティン・ビーバーの「Rollercoaster」でファンを乗せに乗せ、早すぎる死をとげた友人アヴィーチーへの追悼をこめてカヴァーした「Wake Me Up」ではひたすらエモーショナルに歌い上げます。あの大プロデューサー、クインシー・ジョーンズが驚嘆したという声域の広さはこの夜も圧倒的でした。艶やかな歌声はマイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーを想起させるところがありますし、ハイ・トーンは空気を切り裂くかのようです。ステージ中盤では他のメンバーが外れ、存分に弾き語りを聴かせてくれるコーナーも。ジョナのロマンティックな一面が満喫できると共に、彼がいかに卓越した鍵盤奏者であるかが強く伝わりました。

加えて嬉しいのは、「Borrowed Time」「Coffee Break」といった出来立ての新曲を聴かせてくれたこと。また"彼は、ぼくに最もインスピレーションを与えてくれた歌手のひとりなんだ"という前置きから歌われたブライアン・マクナイトの「My Kind of Girl」では、ソウルフルという言葉そのものの熱唱で沸かせます。オーラスは、ダーティ・ループスの出世曲「Hit Me」。"次に歌うのは、ここにいるみんなが知っている曲だ。どうか一緒に歌って、踊ってください"と観客に語り掛け、ダーティ・ループスのとき以上にドラマティックなアレンジでパフォーマンス。ケファの激しいドラム・ソロの後、"ここしかない"という感じでハイ・トーンをヒットするジョナは無敵の頼もしさでした。

ダーティ・ループスのファンはもちろん、最近のディスコ・リヴァイヴァルに惹かれているファン、タキシードやマイルドライフのファンにもぜひおすすめしたいステージです。公演は14日まで続きます。

(原田 2018 6.13)

Photo by Tsuneo Koga

SET LIST

2018 6.12 TUE.
1st
1. I JUST NEED
2. ROLLER COASTER
3. JUST DANCE
4. WAKE ME UP
5. CIRCUS
6. JONAH (PIANO SOLO)
1.CLASSICAL PIECE
2.THE WAY SHE WALKS
3.SAYONARA LOVE
4.BABY
5.CRASH N BURN DELIGHT
6.IT HURTS
7. BORROWED TIME
8. NOW OR NEVER
9. DON’T STOP THE MUSIC
10. MY KIND OF GIRL
11. COFFEE BREAK
EC. HIT ME
2nd
1. I JUST NEED
2. ROLLER COASTER
3. JUST DANCE
4. WAKE ME UP
5. CIRCUS
6. JONAH (PIANO SOLO)
1.CLASSICAL PIECE
2.THE WAY SHE WALKS
3.SAYONARA LOVE
4.CRASH N BURN DELIGHT
5.IT HURTS
7. BORROWED TIME
8. NOW OR NEVER
9. DON’T STOP THE MUSIC
10. MY KIND OF GIRL
11. COFFEE BREAK
EC. HIT ME

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