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Chara『Shut Up And Kiss Me! ~Sweet Soul Sessions Supreme~』

artist CHARA

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


耳を惹きつけて離さないヴォーカルと、愛のヴァイブレーションに満ちた空間作り。ワン&オンリーの存在感を誇るCharaが、5月から行なってきた「Shut Up and Kiss Me! ~Sweet Soul Sessions Tour~」の最終公演にあたる「Supreme版」を7月4日と5日の二日間「ブルーノート東京」で開催しました。

Sweet Soul Sessionsは「小編成で奏でるグルーヴを大切にする」というコンセプトのもと、2016年末にChara、Ken Sano(キーボード)、MARTER(ベース、コーラス)の3人で活動を開始しました。今回のツアーはさらにSHO OGAWA(ギター)、FUYU(ドラムス)、さらにブルーノート東京公演限定として竹本健一(コーラス)が加わった超豪華版です。盛大な拍手が巻き起こる中、花柄のドレス、白いベールを身にまとったCharaが登場。歌い出したのは代表曲「Junior Sweet」です。R&B~ファンク色が強調されたバンド・サウンドと遊びたわむれるように、Charaは自由奔放な歌唱を繰り広げます。エンディングでの驚異的な声の伸び、その後に飛び出したハイ・トーン(超高音)のシャウト。圧巻でした。

愛娘のモデル・SUMIREの誕生日(7月4日)をみんなで祝い、中盤では「せつなくてごめんね」、YEN TOWN BAND名義でシングル・チャート1位を獲得した「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」などをしっとりと披露。後者ではOGAWAのブルージーなスライド・ギターも楽しむことができました。その後、FUYUの刻むファンキーなリズムに乗せて、Charaと観客がコール&レスポンス。ファンは総立ちとなり、「やさしい気持ち」へ突入します。大きめのバスドラをタイトに踏み込むFUYUのプレイは強靭そのもの、まさしくバンド全体のハートビートを刻んでいます。彼のドラムスとCharaサウンドの出会いは大成功だったといっていいでしょう。オーラスは、"家族の絆"をテーマにした「愛の絆」。リリカルな音作りと、七色に変化する歌声が巧みに融合します。その余韻を残したまま、Charaはステージをおりました。

新作のための楽曲制作期間に入るため、今年のツアーはこれでおしまいとのこと。ぜひ2019年もこのメンバーによる至近距離でのライヴを!と願わずにいられない一夜でした。
(原田 2018 7.5)

Photo by Makoto Ebi

SET LIST

2018 7.4 WED.
1st
1. HUG (INSTRUMENTAL) 〜 JUNIOR SWEET
2. なぜ笑ってるのかな?
3. ミルク
4. TINY DANCER
5. せつなくてごめんね
6. SWALLOWTAIL BUTTERFLY~あいのうた~
7. やさしい気持ち
8. CALL ME
9. HEAVEN 〜 HUG
EC. 愛の絆
 
2nd
1. HUG (INSTRUMENTAL) 〜 JUNIOR SWEET
2. なぜ笑ってるのかな?
3. ミルク
4. SYMPATHY
5. TINY DANCER
6. せつなくてごめんね
7. SWALLOWTAIL BUTTERFLY~あいのうた~
8. やさしい気持ち
9. CALL ME
10. HEAVEN 〜 HUG
EC1. SWALLOWTAIL BUTTERFLY~あいのうた~
EC2. 愛の絆

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