2018 9.4 tue., 9.5 wed.
THE SUFFERS
artist THE SUFFERS
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
「ブルーノート東京」ではファンキー・ミュージック・ラヴァー垂涎の公演が続いています。先日までタワー・オブ・パワーが結成50年の貫録と迫力でオーディエンスを熱狂させていましたが、昨日からは気鋭グループ、ザ・サファーズがフレッシュなステージを繰り広げています。世代は違えども、グルーヴに寄せる愛は同じ。両方のライヴを体験することで、あなたはさらに音楽の醍醐味を実感することになるでしょう。
ザ・サファーズは2011年、テキサス州ヒューストンで結成されました。2016年6月の初登場(初来日)以来、約2年ぶりのステージです。「日本にまた来ることを待ちわびていたわ。前回の公演に来てくれたひとはいる?」と紅一点のカム・フランクリンが呼びかけると、客席の3~4割が手をあげます。一度見るとまた見たくなる、リピーター率の高いバンドがザ・サファーズなのだと言っていいでしょう。当然ながらセットリストは前回とは大きく異なり、「I Think I Love You」「Mammas」「What You Said」など最新アルバム『Everything Here』からのナンバーもたっぷり。カムは全曲でリード・ヴォーカルをとり、さらに曲間のMCも担当。オーディエンスに盛んに語りかけながら、和やかな雰囲気を作り出します。さらに曲によってはダンスも披露し、文字通り休む間もない活躍でバンドをリードしました。
トランペットのジョン・ダービンとトロンボーンのマイケル・ラゾはアンサンブルとソロの双方で才能を発揮、キーボードのパット・ケリーはバック・コーラスでもいい味を出していました。ホセ・チャピー・ルナのパーカッションはラテン調やレゲエ調のナンバーで存在感を放ち、「Gwan」(デビュー・アルバム収録曲)では鮮やかなソロも楽しませてくれました。「私たちはもともとスカやレゲエのカヴァー・バンドだったの。今も初心を忘れていないわ」というカムの前振りから始まったのは、アルトン・エリスの古典的名曲「I'm Still in Love」。アダム・カスタネーダの重厚なベース、ケヴィン・ベルニエの乾いたギター・カッティングにも耳が引き寄せられました。
この夜、外はあいにくの強風でしたが、本日から天気は快方に向かうようです。ザ・サファーズの颯爽としたネオ・ヴィンテージ・ソウルの世界を、ぜひライヴでご体験ください!
(原田 2018 9.5)
Photo by Takuo Sato
2018 9.4 tue.
1st | |
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1. | THE ONE ABOUT SACE |
2. | DO WHATEVER |
3. | EVERYTHING HERE |
4. | I THINK I LOVE YOU |
5. | STAY |
6. | MAMMAS |
7. | MIDTOWN |
8. | WHAT YOU SAID |
9. | GWAN |
10. | GIVER |
11. | I’M STILL IN LOVE |
12. | YOU ONLY CALL |
13. | MAKE SOME ROOM |
2nd | |
1. | CHARLOTTE INTERMISSION |
2. | THE ONE ABOUT SACE |
3. | DO WHATEVER |
4. | EVERYTHING HERE |
5. | I THINK I LOVE YOU |
6. | STAY |
7. | MIDTOWN |
8. | I’M STILL IN LOVE |
9. | NO NO NO |
10. | YOU ONLY CALL |
11. | MAMMAS |
12. | GIVER |
13. | MAKE SOME ROOM |