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THE ORIGINAL GYPSIES "REUNION" featuring CHICO, CANUT & PAUL

artist THE ORIGINAL GYPSIES

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


ついにこの日がやってきました!
チコ・ブーチキー、カヌート・レイエス、ポール・レイエスが一堂に会したジ・オリジナル・ジプシーズ"リユニオン"です。3人は言わずと知れたジプシー・キングスの初期メンバー。'92年にチコが独立して"チコ&ザ・ジプシーズ"を結成してからは別々の道を行くことになりましたが、2017年11月から3人(+パチャイ・レイエス)が集まってツアー開始、"奇跡のリユニオン"として大きな反響を巻き起こしています。ヨーロッパ各地での公演に続き、ついに今回、日本上陸です。

バンド編成はザ・ジプシーズにカヌートとポールが加わる形といっていいでしょうか。ザ・ジプシーズのギタリストたちは全員黒いシャツ、チコとカヌートとポールは白いシャツを着て、視覚的にも見事なコントラストを描きます。ギタリスト7人が横並びになって、指弾きで力強いビートをかき鳴らす図は実に壮観です。

今回、ザ・ジプシーズのリード・ギターは、ティティが担当しました。やはり大変なテクニシャンですが、これまでの来日公演でおなじみだったケマの、空気を切り裂くような鬼気迫る速弾きとはまた一味異なります。ジャズからの影響を感じさせる洒落たハーモニー感覚、絶えることのない笑顔がグループに新たな魅力を付け加えていました。

演奏レパートリーについてはぜひ現場で実際にパフォーマンスを体感し、喜んだり驚いたりしてほしいのですが、「チコ&ザ・ジプシーズの公演に登場しなかったナンバーも満喫できる」と同時に、「ヴァイオリンのピーウィーなど、ザ・ジプシーズのメンバーにもしっかりスポットライトがあたり」、「初期ジプキン・サウンドを支えたチコ、カヌート、ポールの円熟の芸も楽しめる」という、非常に欲張りなプログラムであったことは特筆すべきでしょう。もちろんリユニオンのために作られたポップでダンサブルな新曲「La Guapa」もしっかり披露。ザ・ジプシーズのライヴではメドレーの一環としてプレイされがちな「Bamboleo」や「Volare」も、今回はたっぷり、ねっとりとプレイされ、メンバーと総立ちファンの大合唱が店内に響き渡りました。

公演は26日まで続きます。また12月にはチコ&ザ・ジプシーズの単独公演が行なわれることも決定しました。これはどちらも必見、ジプシー・フィエスタの興奮が収まることはありません。
(原田 2018 9.25)

Photo by Great The Kabukicho

SET LIST

2018 9.24 MON.
1st
1. RIO ANCHO
2. NATHALIE
3. LA DONA
4. PHARAON
5. HOTEL CALIFORNIA
6. LA MONTEAGNE
7. LA QUIERO
8. CORAZON
9. LA GUAPA
10. LIBERTANGO
11. BELLA CIAO
12. DESPACITO
13. DJOBI DJOBA
14. BAMBOLEO
EC. VOLARE
 
2nd
1. RIO ANCHO
2. NATHALIE
3. LA DONA
4. PHARAON
5. HOTEL CALIFORNIA
6. LA MONTEAGNE
7. LA QUIERO
8. CORAZON
9. LIBERTANGO
10. LA GUAPA
11. BELLA CIAO
12. DESPACITO
13. DJOBI DJOBA
14. BAMBOLEO
EC1. VOLARE
EC2. DANZA KODURO

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